ネットフリマとネットオークションの違い
個人間取引について、前回の記事「個人から物を買う、消費税0%の個人間取引の時代」で紹介しましたが、今回は、ネットフリマとネットオークションについて、それぞれを比較をしてみようと思います。※2016年3月時点での情報です。
会員数について
消費税増税を機に、ネットを使った個人間取引が話題になりました。個人間取引の代表格としてはネットオークションのヤフオク!やモバオクがあり、累計会員は1,000万人を超えています。ネットオークションにおけるシェアを見ると、ヤフオク!が圧倒的だと言われていますが、モバオクや楽天オークションも今後いろいろなサービスをリリースしていくのではないかと期待しています。一方でネットフリマも急激に会員数を増やしています。フリマアプリのメルカリは、ダウンロード数が2,000万を超えるほどです。メルカリは2013年7月にサービスを開始しているので、数年でこれだけ規模を拡大し今もダウンロード数を伸ばしているようです。また、同じネットフリマアプリのフリルに関しては、400万ダウンロードなので数だけ見るとメルカリには及びませんが、根強いユーザーがいると言われています。
ネットオークションとネットフリマを比べたとき、1、2年前ならネットオークションの方がまだまだ市場規模が大きいと言えましたが、今は肩を並べるほどになっていると感じています。今後、どちらに軍配があがるのかはわかりませんが、個人間取引市場の拡大と共により良いサービスを提供してもらえるとありがたいなとユーザーでもあるガイドは思っています。
便利さについて
スマホや携帯から、サクサク出品できる
ネットフリマもオークションもアプリを使えば出品は楽なのは確かでしょう。入力する文字も少ないので、サクサクできる印象を受けました。これは、色やサイズなど選択式になっていることが理由です。これまで手間だと感じていたことがかなり省かれてきているので、あっという間に出品が完了します。また出品の途中で写真撮影ができるのもありがたい機能だと思います。
決済の安全性について
ネットオークションもネットフリマも、出品者と落札者が直接金銭のやり取りをしないような仕組みを作っています。オークションのうち、ヤフオク!の場合は、銀行振込などの方法で直接やり取りもできますが、Yahoo!かんたん決済をつかうと、落札者に銀行口座などの情報を知らせることなく取引ができます。ネットフリマもほとんどが、決済代行サービスを使っているので、この点は安心できそうです。落札者が仮払いをするような形になって、商品が届き中身を確認したら、到着の連絡と同時に決済がされるといった仕組みです。
次のページではトラブル・需要の違いについて紹介します。