Ruby/Rubyの基礎知識

Slimテンプレートエンジンを使ってHTMLを出力する(3ページ目)

HTMLテンプレートエンジンであるSlimを紹介します。ERBやHamlとの機能や文法を比較し、RailsアプリにSlimテンプレートを使用する方法を解説します。

橋本 拓也

執筆者:橋本 拓也

Rubyガイド

Slimのカスタマイズ

Slimを用途に応じてカスタマイズすることができます。たとえば、.でdivのclass、#でdivのid付きを生成する設定はshortcutと呼ばれており、以下のように追記することでclass, id以外の属性(attributes)も生成させることが出来ます。

新しく定義した&, $$, $ショートカットを利用してみます。

コード中で頻出する属性やタグに気付いたら、ショートカットで記述を短縮することが出来るかもしれません。

RailsテンプレートにSlimを使う

Ruby on Railsは標準では前述のERBをテンプレートエンジンに採用していますが、Slimを使えるように変更するのは簡単です。

まずGemfileにgem 'slim'を追記してインストール(bundle install)します。erbからslimに自動変換するためにhtml2slimというgemも入れていますが、これは開発環境だけで使えればいいのでgroup: :developmentを入れておきましょう。

html2slim gemを入れると、html2slim, erb2slimの2つのコマンドが使えるようになります。erb2slimを使って、app/views以下のerbファイルをすべてslimに変換します。

あとは不要になったerbファイルを削除すれば、RailsがSlimで動くようになります。

以上

以上、Slimの紹介でした。筆者は仕事では2年ほどHamlを使っていますが、個人的にはSlimがしっくり来たのでここのところプライベートではSlim派です。よく使われているのはHamlですが、Slimは後発テンプレートエンジンだけあっていろいろと改良が加えられていたりするので、気になる人は両方使い比べてみると良いかも知れません。

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