USBメモリーは「Windows ReadyBoost対応モデル」がお薦め
多くの製品が「高速」とうたっており、その見分け方は難しいようにも思えるが、最も分かりやすい高速USBメモリーの判別方法が「Windows ReadyBoost対応モデルを選ぶこと」だ。Windows ReadyBoostとは、Windows Vistaやこの秋に発売される予定の新OS「Windows 7」の一機能のこと。HDDへのキャッシュを外部メモリーにも記録することで、読み込みの高速化を図る技術である。4Kバイトのデータ読み込みで2.5MB/秒、512Kバイトのデータ書き込みで1.75MB/秒という速度が必要となっており、それを達成したモデルだけ「Windows ReadyBoost対応」とうたえる。もちろんWindows ReadyBoost対応モデルでも速度の違いはあるが、対応モデルならある程度の速度が保証されているので、安心して利用できるというわけだ。
アイ・オー・データ機器が7月に発売した「ToteBag TB-BH2A」シリーズも、Windows ReadyBoost対応モデルの一つである。
デザインは高級感のあるアルミボディを採用。キャップレスではないが、取り外したキャップはメモリーの後ろに差せるようになっている。ラインアップは4GB、8GB、16GBで、カラーはブラック、ブルー、レッドの3色を用意。直販価格は4GBで2980円、8GBで4280円、16GBで7580円だ。
ベンチマークソフト「CrystalDiskMark 2.2」で速度をテストしてみたところ、4KBのランダム読み込みで5.190MB/秒、512KBのランダム書き込みで2.355MB/秒という結果が出た。何度か試してみたが、どれも読み込み5MB/秒、書き込み2MB/秒前後で推移した。性能的には申し分ない数字と言えるだろう。
ベンチマークソフト「CrystalDiskMark 2.2」の実行結果。なかなか高速な数字が出た
このシリーズより高速なモデルもあるが、TB-BH2Aシリーズの魅力はそのコストパフォーマンスと、製品情報ページからダウンロード利用できるソフトの多さだ。