NYコレクションのランウェイに登場! 「ICB」の新作
全日本空輸(ANA)グループが2014年下期から採用する新ユニフォームをデザインしたのが、ニューヨークコレクションの中軸を担うデザイナー、Prabal Gurung(プラバル・グルン)氏です。グルン氏はオンワード樫山のブランド「ICB(アイ・シー・ビー)」のチーフデザイナーとしても知られています。ANAが外国人デザイナーを起用するのは今回が初めてで、グルン氏への期待度の高さがうかがえます。そのグルン氏はミシェル・オバマ米大統領夫人や英キャサリン妃といった高い立場にある顧客からも信頼が厚い実力派クリエイター。若くして数々の受賞歴を持つ、NYきっての成長株です。2012年にICBを任されて以来、若々しさと気品を兼ね備えたそのデザインセンスはICBの評価を一段と高めてきました。13年秋冬シーズンからはNYコレクションの公式スケジュールとしてICBのランウェイショーを開催。14年春夏コレクションは13年9月にNYで発表され、バイヤーやジャーナリスト、業界関係者が集まりました。
【CONTENTS】
Page 1:◆ニットで魅せるスポーティリュクス
Page 2:◆さらに進化する、腹出しルック
Page 3:◆プラバル・グルンが手がける「ICB」
ニットで魅せるスポーティリュクス
14年春夏はスポーティなムードとエレガントなたたずまいを交じり合わせる装いがブームになる気配。薄くアスレティックな風情を乗せながらも、リュクスな着姿を意識するのが、コーディネートの新潮流です。ICBはシーズンレスの流れをつかんだサマーニットでみずみずしい春夏ルックを提案。長袖のコットンセーターはシルバーにきらめき、シャイニーの新トレンドも取り込んでいます。コットンリネンのデニム地ミニスカートもまばゆく軽やか。フレアーに仕立てて、優美なシルエットに整えています。キャンバススニーカー風の靴にもスポーツエッセンスが薫ります。白いニットは少しオーバーサイズのゆるっとしたフォルムがくつろぎを感じさせます。編み地を工夫して肩口から胸にかけて透けホールをこしらえたり、ところどころでたるませたりして、のどかな着姿に仕上げました。インディゴのショートボトムスはジョギングパンツのような軽快感がありますが、タックを利かせたきちんと仕立てで、ラフに着崩していません。靴も穏やか顔のオープントゥを選んでフェミニンにまとめています。
次のページでは、注目の「腹出しルック」!