10台のストーブがずらり
「ペレットマン!」の店内には日本製、外国製合せて計10台のペレットストーブと薪ストーブが展示されていました。到着した時はすでに数台に炎がともり、少し座っているだけで汗をかくほどの十分な暖かさ。汗を拭きつつ、まずは着火体験からさせていただきました。【写真1】店内の様子。壁際にずらりとストーブ展示&実演中。
ペレットストーブの着火体験 その1
完全自動制御ならスイッチポン
最初の着火体験はイタリア リンカル社のペレットストーブ「ペルラ514S」(【写真2】)です。【写真2】イタリア リンカル社「Perla514S」。FF式、タンク容量16キログラム、燃料消費量0.72~1.42キログラム/h、外装はカラー鋼板製でワインレッド、ベージュ、黒の3種類。扉の上に温風吹き出し口あり。
こちらは完全自動制御化された機種で、着火はいたって簡単。天板部にあるスイッチを押す(【写真3】)だけです。
【写真3】天板部にあるスイッチを押すだけ。指一本で着火完了。
スイッチを押すと、ペレットストーブの後方にあるペレットタンクから燃料のペレットがペレット受けに落ちてきて着火します。
側面には大・中・小のスイッチがついており、ここで落ちてくるペレットの量を調節することもできます。着火作業は石油ストーブやエアコンと作業はなんら変わらず、とても簡単でした。
ペレットストーブの着火体験 その2
手動で火をつける
その次に、機種を変えて日本製ペレットストーブ「MT311 SUMIKA」(【写真4】)の着火体験をさせていただきました。【写真4】被災地の仮設住宅でも設置できるようにと開発されたペレットストーブ「MT311 SUMITA」。
こちらは自動着火機能がないため、少々手作業が発生します。まずは前面の扉を開けます。次に、市販の着火剤にライターで火をつけて(【写真5】)本体の中央にあるペレット受けに入れます。
【写真5】自動着火機能がない機種のため、手動で着火します。
そして本体の右わきにあるONスイッチをいれると中央の口からペレットが落ちてきて、着火します(【写真6】)。
【写真6】ペレット受けに火をつけた着火剤を入れ、右横にあるスイッチを押すと、ペレットタンクとつながる中央の口からペレットがペレット受けに落ちてきて、着火します。
火がついたことを確認したら、開けていた前面扉を閉めて、着火作業は終了です。
被災地の仮設住宅用に開発されたペレットストーブ
2番目に着火体験した「MT311 SUMITA」(【写真4~6】)は、新潟県新潟市に本社がある株式会社さいかい産業が生産しているペレットストーブです。こちらの機種は、東日本大震災の時、被災地の仮設住宅に設置するため開発されたもので、岩手県の住田町の仮設住宅に設置されたため「SUMITA」と名づけられました。仮設住宅用なので6畳間でも置けるようにと、従来のペレットストーブより「小型に」「音を静かに」「煮炊きができるように」と開発され、暖房適用面積は6~15畳ですが、現代の高断熱高気密の家でコンパクトな家なら、これ一台で家中が十分暖かくなる例もあるとのことでした。
天板の前半分が鋼板でできており、ここで煮炊きができます。天板後方に燃料のペレット投入口があります(【写真7】)。
【写真7】燃料のペレット投入口は天板部分にある。
もともとは仮設住宅用に造られた機種なのでタイマーも何もないシンプルな構造ですが、故障が少なく、超小型でも燃焼効率がよく、一般の方にも人気のある機種とのことです。
薪ストーブ体験は次のページで。