三軒茶屋の名店から六本木の名店へ
ベーカーバウンスといえば三軒茶屋の本店が有名です。2002年にオープンし、アットホームな雰囲気の中で提供するアメリカンなハンバーガーが人気をはくし、三軒茶屋では知らない人が居ないぐらいの人気店になりました。そんなベイカーバウンスが六本木の東京ミッドタウンに進出したのは2007年のこと。ミッドタウン開業と同時にオープンし、それ以来、ランチタイムは近所のオフィスワーカー、土日と夜は近辺の家族連れで賑わう、まさに名所となりました。
ベーカーバウンス(外観)
看板メニューはベーコンチーズバーガー
ベーカーバウンスといえばベーコンチーズバーガー。これは公式みたいなもので、もちろん他にも美味しいメニューはいっぱいあるのですが、最初に来た時にトライして欲しいハンバーガーをひとつ挙げるとしたらやっぱりベーコンチーズバーガーになります。ベーカーバウンスのハンバーガーは基本的にオープンスタイルで提供されます。下半分はパティとチーズ、ベーコン。上半分はレタスとトマト、オニオンにピクルスという構成です。好みに応じてケチャップやマスタードを加え、一気に組み立てると見事なハンバーガーが完成します。
バンズは少ししっかり目のものを使っているため、最初の一口はガシッとした感触です。その後、鼻孔を通じてほんのりスモーキーな香りが漂ってきます。シャキッとしたレタスと、カリッと焼きあがったベーコンの食感を味わおうとした瞬間、パティの旨みが口の中に広がり、自然と顔がほころぶことでしょう。
肉の旨みと、ベーコンの塩味、野菜の爽やかさが一体となって、絶妙のバランスを作り上げています。ちょっと肉の強さが勝っているかな、と感じますがそれがベーカーバウンスのハンバーガーのいいところだと思います。
■手作りへのこだわり
ベーカーバウンスのこだわりの一つ、それは手作りであることです。ベーコンやハム、スモークサーモンなどをはじめ、少し酸味の効いたケチャップも自家製です。とはいえ、一番こだわって作っているのは、もちろんパティです。
ミンチではなく肉の塊から切り取り、いくつかの部位を混ぜることで出来上がるパティを自慢の炭火で焼いて仕上げます。まさに「肉を食べている」ことを実感できるハンバーガーの主役中の主役が完成します。
ミッドタウン限定ののメニュー
ほとんどのメニューは三軒茶屋と同じですが、ミッドタウン限定のものもあります。その一つが「グラウンドビーフハンバーガー」です。牛のひき肉を使ったハンバーガーでバンズも特別な仕様のもので出てきます。バンズは少しふわっとしており、ほんのり甘みがあります。パティに関して、ゴツゴツとした肉の食感は少し控えめですが、肉の旨味をぎゅっと感じることができるため、個人的には最近このハンバーガーを頼むことが多いです。
また、季節に応じてスペシャルなメニューを提供するのもミッドタウンが多いように感じます。10月に提供されていたのはミニサイズのハンバーガー2つ(ナッツチーズバーガー、ベジローフバーガー)にサイドメニュー3つ(パンプキンフィッシュグラタン、炙りキノコのマリネ、バルクソーセージ)がついた「秋のダイナー御膳」。
少しずつ色んなメニューが食べられるのがアメリカンダイナーの良い所。ハンバーガーが有名ですが、ベーカーバウンスではラップロールやオムレツ、リブアイステーキなどバリエーション豊かなメニューが揃っています。
色んなシチュエーションで、様々な時間帯でほっとした時間を過ごせるいい場所ですのでぜひ行ってみてください。