ロードバイクを乗りこなす(2ページ目)

自転車に跨がって上半身の力も使って走る

ロードバイクに乗って走行するには、実用車に比べ低い位置に在るドロップハンドルに手を伸ばし、操舵、制動、変速操作を行えるように前傾姿勢をとる必要があります。

慣れない姿勢は肩から先、腕で上半身を支える事が多く、力んで緊張した腕は動きが硬くなり、常に修正動作を繰り返すステアリング操作を妨げ、不安定な操舵感がさらに不安に思わせ、緊張を強める事態に陥れたりします。

余計な緊張を解き、出来るだけ力まずに走行するには、上半身の体重は屈めた上体を起こそうとする時と同様で、体幹と全身の筋力を活かして支え、両手両足で身体を支える状態から、立って居るのと同じ様に両足でバランスを保つ様に変わって行きます。
同時に姿勢を支える行為は、目に見える動作は無くても上体と足を連動させた大きなバネとして身体を活かす事にもなります。

違った方向から考えてみる

颯爽と走れるロードバイクに乗ると、つい全力で走ろうと挑んでしまいますが、出来るだけ楽で簡単に乗り続ける様に、ゆっくりと走行してみる事を試して下さい。

速く走ろうと、力ずくで走らせようとしてもロードバイクは上手く応えてくれませんが、力が足りないばかりでは無く、動作に無駄が在る事が解るのではないでしょうか。

多くの競技ではより逞しく、体力を備えようと鍛える場合が在りますが、自転車では自身の身体を知り、より効果的で効率のよい動作を習得する必要が在ります。

身体を鍛える事は決して無駄ではありませんが、人間一人の力で効率良く走る為に進化したロードバイクは、乗る人間自身も効率良く身体を使う事が求められる道具なのです。