緑の公園と真っ赤な看板
人形町で一番有名な通りといえば「甘酒横丁」です。ドラマ「新参者」では主演の阿部寛さんがよく歩いていましたし、明治座に行く人達でも賑わっています。最近では、安産で有名な水天宮が明治座の方面に一時的に遷宮しているため、この通りを通る参拝客も珍しくありません。そんな甘酒横丁を人形町から浜町方面に歩き、緑道公園と呼ばれる緑の道を左折してしばらく進むと周りの景色とは少し違った「真っ赤なお店」が目に入ってきます。
人気店のため、土日や平日の夜は満席だったりします。そんな時はお店の左側にある真っ赤なベンチに座って待ちます。右側にはオシャレな木のベンチもありますが、そこはワンちゃんの指定席になっているので邪魔をしないようにしましょう。
兄弟で創業した「BROZERS'」
ブラザーズがオープンしたのは2000年。まだまだ東京ではグルメバーガーという言葉が一般的ではなかった時代に北浦兄弟は人形町でハンバーガー専門店を創業することにしたのです。そのため、店内に飾られている絵は「兄弟」をテーマにしたものばかり。BROZERS'のZには「最後までやり通す」という意味が込められています。人形町という歴史のある土地で、名だたる名門老舗店の仲間入りを果たすためにも長く長く続いて欲しいハンバーガー屋さんです。
味もビジュアルも一級品
ブラザーズの看板メニューといえば「ロットバーガー」です。ベーコンにチーズ、エッグ、パイナップルをトッピングした贅沢なハンバーガー。ソースは4種類から選べますが、お勧めはBBQソースです。ブラザーズの特徴の一つは見た目が美しいこと。これだけの具材を入れていながら、全くブレない丁寧な積み上げ方をしています。最初の一口目でびっくりするのはその歯ごたえでしょう。バンズに歯がサクッと通ります。その秘密はバンズの処理にあります。一度冷凍することにより余分な水分を飛ばしているのです。その後に広がるパティの肉汁。パイナップルの酸味が牛肉のアミノ酸をぐいっと引き出してくれます。
キッズも大満足
老若男女が集まるお店だからこそ用意されているメニューがあります。その名も「キッズバーガー」。ミニバーガーが2つとポテト、サラダにジュースが付いて800円。ミニサイズのバンズを用意するのはなかなか難しいのですが、ブラザーズでは常時このメニューを提供しています。食べやすくて子供にも大人気。キッズバーガー
妊婦さんのためのハンバーガー
ブラザーズの近所には「水天宮」という安産祈願の神社があります。そのため、人形町付近では妊婦さんがよく歩いています。水天宮には「子宝犬」という像があり、そのためか「戌の日」にお参りする方が多いようです。そんな「戌の日」に「妊婦さん」限定で提供されるハンバーガーがあります。それが「安産バーガー」です。今回、特別にいただくことが出来ました。高タンパクな鶏肉をつかい、カルシウムたっぷりのクリームチーズをトッピング。βカロチンたっぷりの杏餡をソースにした、さっぱりとボリュームのある逸品です。お値段は少し洒落ていて「いい産後(1350円)」に設定されています。戌の日にお参りに来られる方はぜひ試してみてください。
どんなシチュエーションで行っても最高のハンバーガーが食べられるお店ブラザーズ。ぜひ行ってみてください。