雑貨/北欧・ヨーロッパ雑貨

フランスお鍋「ル・クルーゼ」

お料理好きなら既に使っている人も多いであろう定番鍋「ル・クルーゼ」。私も愛用者の一人であります。我が家での個人的使い勝手論を述べてみました。

江澤 香織

執筆者:江澤 香織

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フランスが誇る定番お鍋、「ル・クルーゼ」。既に使っている人には 言うまでもないのですが、もはやどこのお店でも見かけるし、やっぱりなくてはならないお鍋。このお鍋の使い心地っていかがなものでしょう?! 私、特にル・クルーゼの回し者でもなんでもありませんが、 かなり乱暴に長年愛用しているお鍋ではあります。というわけで個人的思い入れも強い、ル・クルーゼのあーだこーだ、について述べてまいりましょう。




並べるだけでサマになる・・・


私が持っているのは上記の3点。しかし実際に一番使っているのはオレンジ色の20cmココット・ロンドという型。定番中の定番です。ちなみに薄いペパーミントグリーンのやつは、 フランスの田舎の蚤の市にて偶然見つけたシロモノ。どんどん値を下げていく 商売上手のおばちゃんの口車に乗せられ、気が付いたら購入していたものです。正直安かったことは確か。もちろん新品ではなく、かなり年季の入ったユーズドですけれど、それはそれで味わいですから。 しかしやっぱり持って帰るには重すぎた。女手ひとつで長い道のりをゼイゼイ死に物狂いで歩いたのは懐かしい思い出。そのせいか妙な愛着があって、とても邪険には扱えず、お鍋様扱いで鎮座しております。今はない色味だし、 フタの取っ手が木でできているのが珍しいですね。 ユーズドの割には結構キレイだと思います。蚤の市には、もっと真っ黒黒な鍋たちが平気で売られていましたから。日本じゃ絶対売り物にはならないでしょう。 そういえば、フランスに滞在していたころ、隣りのおばあちゃんの家にもふっるーいル・クルーゼが。フランスでは親子代々で大事に受け継がれていくお鍋のようです。


持ち手の形なども変わっている。蚤の市ではときどき、
こういう昔デザインの ル・クルーゼに出会えることも。


もう一個、小さな赤いお鍋は日本未発売。(でもそのうち発売するのかもね。) パリのデパートや調理道具店などでは普通に見かけた、プチサイズのル・クルーゼ。 大きさは直径9cmくらいです。ちょっとおままごとっぽいし、飾り用?! これって別に使い道はないかな~と思いつつも、 ルックスのかわいさに惹かれてつい買ってしまったもの。 でも材質は大きいものと変わらないし、だからオーブンにも入れられる。 何個か購入して、一人用にプリンやグラタンスープなど、ココット皿のように使ってみるのも楽しいかもしれないなー、 と最近気づきました。


ちょっとしたお惣菜を入れてテーブルに並べても楽しい。
フタがあるから冷蔵庫でそのまま保存もできるし。


さて、一番酷使しているオレンジ鍋ですが、カレーやシチューはもちろんのこと、 おでんや和風おかずを作るにも、ただおイモやスパゲッティを茹でるにも、ご飯を炊くにもしっかり使用。基本的には煮込み料理、じっくり弱火でコトコト、というのに向いているそうです。 (肉じゃががうまく出来る、という評判もあり。) 特に冬場は煮込み系が多いせいか、いつもキッチンに登場していて、万年床ならぬ万年鍋状態。 しかしこの鍋の人気は、ひとえに色のカラフルさではないでしょうか。最近でこそいろんなお鍋がありますが、 ル・クルーゼが初めて日本で紹介されたときは、こんなキレイな色の鍋があるんだ!と衝撃的でしたもの。しかもココット・ダムールなどという、ハート型のお鍋までありますからね。(フランスにはカボチャ型も!) キッチンにこのお鍋があると、なんとな~く料理が楽しくなって明るい気分になります。 この”気分”って大事。まるで絵本に出てくるような”鍋らしい鍋”って感じがします。 皿に移す手間を省いて、そのまま食卓に出しても、キレイな色ならサマになりますし。


3人家族ほどであれば20cm鍋でちょうどいいくらいの分量。


まあ不便な点としてはとにかく重いこと。うちの20cm鍋を測ってみたところ、3kg近くあります。 生まれたて赤ちゃんくらいの重さですねえ。だから洗うときはちょっと疲れます。 間違えて足にでも落っことしたらケガするかもしれません。棚の上の方に収納するとちょっと心配です。 でも重いおかげで、例えば鍋の中をかき混ぜるとき、どっしりと動かないため、押さえなくても片手でできてしまったりします。フタも重いからそういえば噴きこぼれにくい感じがしますね。保温性やムラのない仕上げなどもこの重みと特殊な構造に関係があるんだそう。 それから、炒め、をするとき、ちょっと焦げが底に付く感じがしますが、その後煮込んでしまうとなぜかきれいに取れてしまいます。
このお鍋、それなりにお値段も高いので、買うにはちょっぴりがんばっちゃう感じもあるのですが、 フランスでは親子代々受け継がれていたり、蚤の市で必ず見かけるお鍋だったり、レストランの厨房でもよく使われていたりするように、丈夫で長持ちなことは確か。長い目で見たらそんなに高いものでもないのかもしれません。
さて、ル・クルーゼを使ったお料理の本が発売されます。 料理研究家・平野由希子著「『ル・クルーゼ』だから、おいしい料理」(地球丸 1250円税別)。3月発売予定。 そういえば平野先生のお宅には古くて珍しいデザインのル・クルーゼがたくさんありました。 それらを普段から料理教室でも使われていて、かわいいお鍋で作る料理が より楽しい気分を盛り上げてくれたように思います。

平野由希子HP「Cuisine de Tous les Jours」は「キッチン・フード」 から

平野先生はこちらでも紹介されています。

ル・クルーゼ公式サイトはこちら(英語)

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