増税前の駆け込み需要はますます加速
「今のうちにマイホームを…!」と思っている人は、いったん立ち止まって家計の現状を考えてみましょう
マイホームに関しては「注文住宅の場合、請負契約が9月末に終了したもの」という縛りがあったため、需要は少し下火になってきている状況ですが、建売住宅やマンション、中古住宅、車、家電、日用品などについては、年末~年明けに向けて活況を迎えると想定されます。
家計に余裕がある場合に限定されますが、やはり高額なモノほど増税前に買っておくほうがお得といえるでしょう。
増税前に買っておくとお得なモノの例
1. マイホームなどの不動産不動産で課税されるのは、建物部分と登記費用などの諸経費。土地は非課税です。ですが、やはり高額になるため、増税のインパクトは大きいものです。
欲しいと思っても、希望する物件と出合えないこともしばしば。妥協して買っても、返品や買い替えがきくものでもありません。ご縁という目に見えない力が働く買い物でもありますので、じっくり腰を据えてアンテナを張っておく必要があります。
この時期、多くの人が増税前にマイホームを手に入れたいと思っているため、予算に合って希望にかなう物件に出合えれば、すぐに売買契約できるよう準備を整えておきましょう。
2. 車や家電などの耐久消費財
車や家電、または太陽光発電を家庭に取り入れようとする人も多いでしょう。これらは不動産についで「駆け込み」が発生しやすいモノです。ですから、増税後の値崩れも想定しながら、損をしないように価格をチェックすることが必要です。
また、国の政策にも目を向け、エコポイントのような政策が打ち出されるかどうか、販売業者にアドバイスをもらうようにしておくといいですね。
3. 海外・国内旅行
旅行に関しては、「消費税が上がったら行かない」という選択をする人は少ないでしょう。しかし、昨年秋までに海外に行った人々が円高の恩恵をずいぶん受けたように、増税前に行っておけば、買い物やレジャーにより多くのお金を使えることは間違いありません。お金と時間がある人は、お得に旅行できるチャンスですね。
4. 日用品や消耗品
これらのモノは、一つひとつは安価ですが、増税前にまとめて買うことでお得になります。しかし、置き場所や使用期限などには配慮が必要ですし、確実に使うことを前提に買うことが大切です。いくら安くても、使わないモノをまとめ買いしては、ただの無駄使いになってしまいます。
増税前に焦って大きな買い物をするのは禁物
預貯金が多くあり、家計に余裕があるという人なら、「今のうちに買っておく」という選択はお得です。しかし、家計に余裕がないのに借金やローンを組んでまで買うことは、かえって家計を圧迫させることになります。特に、マイホームや車には、修繕費や維持費などのランニングコストがかかります。これらは当然、増税後にもかかるため、マイホームや車を保有することはその後の支出増加を意味します。
増税前のマーケティング戦略に引っ掛かり、逆に損をしたということにならないよう、「今、本当に必要か?」と自分自身に問い正す必要があります。
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