世界でただひとつの「ノート作り」体験
手紙は専らメール、メモ書きは活字となり、パソコンの普及に伴って手書きの文化が失われつつある現代。人からもらったかつての年賀状には年始の挨拶だけではなく温もりさえも感じられたし、自らしたためた若き日の日記には当時の苛立ちや喜びまでも留められています。均整のとれた画一的な活字は目に見て美しいけれど、自分の手で書く文字だって活き活きとしています。そうはいってもなかなかものを書く機会がない、ノートさえ持っていない、という人にまずはおすすめしたいのが「手作りノート」。思わずペンを持ちたくなる、そこに大事なことを書き留めておきたくなってしまいます。
蔵町にある「カキモリ」では、世界にひとつだけ、オリジナルノートが作れます。まずは表紙となる厚紙を選び、イメージを膨らませます。どんなものを書こうかと想像しながら、無地や線の入ったもの、マス目のあるものなどのなかから中紙を選びます。それをお店の人に製本してもらいます。留め具をつければオシャレなノートの出来上がりです。
蔵町をはじめとする浅草周辺は、古くから製造・卸の街として歴史があります。2011年からはその地域一体となって毎年5月に「モノマチ」が開催されます。店から店を梯子できるのが魅力で、たとえば皮問屋でノートの表紙を選び、出来上がったノートに、印刷屋で刻印をしてもらうという楽しみ方もあります。
こだわって選んだ材料で作るノートは愛着もひとしおです。
【カキモリ】
■場所:東京都台東区蔵前4-20-12
■電話:03-3864-3898
■営業時間:12:00~19:00
■定休日:月曜日(祝祭日の場合は営業)
■費用:1冊あたり表紙+中紙+製本200円(+留め具代)760円より
■所要時間:30分程度
■アクセス:都営浅草線および都営大江戸線「蔵前」より徒歩約3分
■URL:http://www.kakimori.com/index.html
【モノマチ】
■開催日:毎年5月下旬
■場所:蔵前を中心とする周辺2キロ範囲
■URL:http://monomachi.com/
※上記データは記事公開時点のものです。