レトロモダンなフラッパースタイル
20年代当時の激しい社会変革はファッションにも及び、それまでの窮屈でクラシックな装いからの移行期となりました。古典的な上流階級ファッションと、近代的な着やすい服装が混ざり合う、揺らぎの時期となったこともあって、どこか懐かしくも、奔放でメランコリックにも感じられます。ギャツビー邸でのパーティに見られる装いのように、スカートの丈は短くなり、腕を露出するスリーブレスドレスを着て、ボブヘアで赤い口紅の自由奔放な女性達は「フラッパー」と呼ばれました。そのレトロモダンなスタイルは今見ると、かえって目新しく感じられます。きらびやかなグリッターやゆらゆら揺れるムードがけだるさとセクシーをミックスした独特の風情に整えています。
デイジーはきらめくドレスに加えて、「ティファニー」のパールとダイヤモンドのヘッドバンドを着用。このスタイルからもわかるように、ヘッドアクセやボリュームジュエリー、キラキラ装飾が20年代スタイルの象徴の1つです。ここ数シーズンにわたって定着していたマニッシュな装いや、シンプルな着こなしからそろそろ脱却して、グラマラスでゴージャスなスタイルにトライ!
映画に登場した華麗なるドレスは、「プラダ(PRADA)」「ミュウミュウ(Miu Miu)」が40着以上をこの映画のためだけに特別に制作。メンズの衣装は、原作を書いたフィッツジェラルドも愛用していたという「ブルックス ブラザーズ(Brooks Brothers)」が提供。高級ストッキングは「フォーガル(Fogal)」の品。溜息が漏れるような美しいジュエリーは「ティファニー(Tiffany)」が制作しました。また、クラシカルで優美なメイクは「M・A・C」によるもの。シャンパンは「モエ・エ・シャンドン(MOËT & CHANDON)」と、ラグジュアリーな品々がスクリーンを彩ります。
映画は3Dで撮影され、壮麗なダンスシーンをはじめとする、ドラマティックで視覚的な映像にうっとりさせられます(2D版もあり)。臨場感たっぷりの現代的なエンターテインメント要素に、アール・デコなデザインがテイストミックスされている点も見逃せません。
ギャツビーの世界を彩った数々のファッションを楽しめる空間が、2013年6月12日(水)から18日(火)の間、『華麗なるギャツビー』世界展として伊勢丹新宿店本館3階のセンター・パーク/ザ・ステージ#3に出現します。一歩足を踏み入れれば、ギャツビー邸でのパーティに参加しているかのような気分になれそう。現代につながるファッションの転換点となった1920年代のざわめきが迎えてくれます。映画鑑賞の前後にダブルで堪能して、この夏はギャツビー流フラッパー美人を目指してみて!
『華麗なるギャツビー』世界展
2013年6月12日(水)~18日(火)
伊勢丹新宿店本館3階=センター・パーク/ザ・ステージ#3
映画『華麗なるギャツビー』
2013年6月14日(金)丸の内ピカデリー他、全国ロードショー 2D/3D同時公開
キャスト: レオナルド・ディカプリオ、トビー・マグワイア、キャリー・マリガン、ジョエル・エドガートン
監督: バズ・ラーマン(『ロミオ+ジュリエット』、『ムーラン・ルージュ』)
原作: F・スコット・フィッツジェラルドの小説『グレード・ギャツビー』が基
美術・衣装: キャサリン・マーティン(『ロミオ+ジュリエット』、『ムーラン・ルージュ』)
配給: ワーナー・ブラザース映画
公式HP: http://wwws.warnerbros.co.jp/thegreatgatsby/
(C) 2013 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved
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