眼鏡がないのは、かなりの非常事態
普段、メガネやコンタクトレンズを使って生活していると、意外に気がつきにくいのだけれど、実際のところ、メガネへの依存の度合いは、自分が感じている以上に大きいものです。ガイド納富は、先日、外出先で眼鏡の弦が折れてしまい、眼鏡店に持って行くと、修理は最低3日かかると言われてしまいました。しかし、次の日にも取材があったため、次の日には持ち帰れる眼鏡を購入しました。そうでないと、仕事ができなかったからです。単に、生活するだけ、または原稿を書くだけでも、眼鏡がない状態では難しい事を、つくづく思いました。最近、度数を変えられる眼鏡が色々と登場しているのも、そういう緊急時の眼鏡の必要性が高まっているからでしょう。ただ、実は、度数が変えられる眼鏡というのは、機能としては凄いのですが、実際のメリットはそれほど多くはありません。普通に使う限りにおいて、度数を変える必要はほとんど無いからです。ただ、とっさの際の一時的なスペアとしてなら、とても役立ちます。そして、とっさの際に使えるメガネとしては、丈夫である事、簡単に度数を合わせられる事、軽くて安価な事などが重要です。ついでに、ちょっとカッコよければ、さらにいいですね。
緊急用眼鏡に必要な条件を揃えた「アドレンズ・エマージェンシー」
アドレンズ・ジャパンの「アドレンズ・エマージェンシー」が良いと思ったのは、何より、その軽快さと安価さ、そして、ベーシックなデザインの意外なカッコ良さです。「度が変えられて凄いでしょ」という押しつけがましさの無い、さりげないムードは、多分、そのシンプルな構造にもあると思うのです。重なった二枚のレンズを、弦のジョイント部分に付けられたダイアルを回す事で動かして、その重なり具合の変化で度数を変えるというメカニズムは、とても分かりやすく、しかも-6.0~+3.0までの間で度数を調整可能。つまり、結構、強めの近視から、軽めの老眼までカバーしています。ガイド納富は、実は-10.5という、極度の近視(さらに乱視)なので、この「アドレンズ・エマージェンシー」をもってしても、ハッキリ見えるという所までは行きません。それでも、-6.0あれば、普通に本を読む事が出来ます。歩くのに困りません。家族も近視ですが、この範囲に楽に収まります。つまり、この「アドレンズ・エマージェンシー」が1本あれば、家族の誰の眼鏡が壊れても、その代わりになるわけです。
度を合わせるのも簡単。片方の目を瞑ってダイアルを回し、ハッキリ見えたら、もう片方の目を合わせるだけです。操作がシンプルで、機構もシンプルなので、色々考える必要がありません。ポリカーボネート製のレンズは軽いし、落としたくらいでは傷もつきません。もし壊しても買い直せる程度の価格も助かります。そういった、製品としての「程の良さ」が、とても好きなのです。あまり主張が強くなくて。
ガイド納富の「こだわりチェック」
実際にかけてみると、思った以上に普通の掛け心地で、拍子抜けするほどです。軽いので負担になりませんし、ガイド納富のような、どちらかというと顔が大きい場合でも、家族のような顔も頭も小さい人の場合でも、サイズ的に問題ない感じでした。レンズが横にスライドして度を変える構造なので、目の位置に度を合わせられるというのも、サイズを選ばない要因の一つでしょう。その意味でも、この構造は上手く出来ていると思いました。外から眼鏡だけを見ると、かなり特長のあるデザインに見えるのですが、掛けた状態を見ると、結構自然というか、極端に目立つ感じにはならず、落ち着いた感じにさえ見えるのも面白いです。これなら、必要な時だけかけるようにすれば、外出も可能でしょう。レンズの構造上、ピントが合うスポットが小さいため、それほど視野角は広くないのですが、下側にフレームがない、半縁なしタイプのため、視界が狭いと感じる事もありませんでした。また、半縁なしというフレームを強く意識させないデザインである事も、顔を選ばずにかけられるポイントなのかも知れません。
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