トライアスロンの種類
「トライアスロン」と言うと”鉄人レース=アイアンマン”と思われがちですが、トライアスロンはアイアンマンに代表される長距離レースだけではなく、短距離のレースもたくさんあります。短距離レースは初心者でも比較的容易に挑戦できる距離であり、初めてのトライアスロンレースにオススメです。
距離についてはITU(International Triathlon Union)及びWTC(World Triathlon Corporation)がそれぞれ 規格を定めていますので、ITUやWTCが主催するレースはその規格に従って距離も設定されます。
ただし、ローカルで開催しているレースでは距離設定も自由なため、各レースとも特色ある距離設定となっています。
また、競技の順番はスイム(水泳)、バイク(自転車)、ラン(マラソン)の順番が一般的ですが、 一部のローカルレースでは順番を入れ替えている場合もあります。
長距離のレースは特に過酷なレースのため、選手の安全を考慮してスイム-バイク-ランとしていると言われています。つまり、スイムが最後では危険が大き過ぎるということです。
1982年に各種データからみてバランスのとれた距離、スイム1.5km、バイク40km、ラン10kmのトータル51.5kmがITUによって設定され、”オリンピック・ディスタンス”と呼ばれるようになりました。 現在では、”スタンダード・ディスタンス”とも呼ばれています。この距離が設定された背景ですが、オリンピックにおける各々の単一種目を見てみましょう。
競泳は最長が1,500m。バイクの個人タイムトライアルが約40km。陸上の最長が10,000m(10km)となっています。つまり、単一種目の最長距離を3種目つないだ距離がオリンピック・ディスタンスなのです。
そのため、多くのショートの大会がこの距離に合わせるようになり、現在では世界選手権をはじめ世界のトライアスロン大会の多くが51.5kmの設定となりました。2000年のシドニーオリンピックから正式種目となったトライアスロンもこの51.5kmで行われています。
トライアスロンの種類