ホールの前には高さ5mの巨大な孫文の銅像がお出迎え
辛亥革命の指導者であった孫文を記念して1931年に建てられた中山記念堂。広州市の有名な観光スポットです。中華民国が建国された1912年に孫文は広州で臨時大統領に就任しました。大統領官邸は当時ここにありました。孫文は1925年に亡くなり南京に葬られましたが、孫文が広東省の生まれで、革命の中心拠点も広州だったこともあり、市民の熱心な呼びかけでこの地に中山記念堂が建てられたというわけです。
ホールの高さは58mで、ホールの前には高さ5mの巨大な孫文の銅像が建っています。正面の外側には8本の柱があり、この「8」は縁起の良い数字として広州市を含む広東省の人たちに好まれています。
特徴的なのはその屋根です。全体が丸く中央に柱が一本もありません。外側の8本の柱によって強力に支えられているため、ホールにゆとりの空間が保たれています。また、パンッと手をたたいても、音が響きません。防音装置が施されているわけではなく、音声学の原理を生かした構造になっているためです。
不思議なことに、電灯のない内部はまるで外にいるかのように明るさが保たれています。中国の伝統的な宮殿式建築の技法を取り入れた自然の力による採光です。
■中山記念堂
住所:中国広東省広州市東風中路259号
TEL: (20)83567966
営業時間:8:30~18:00
定休日:なし
入場料:大人10元
アクセス:地下鉄2号線 「記念堂」より徒歩2分
ホームページ:中山記念堂
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