中国で最も保存状態の良い貴重な建築物「陳氏書院」
「陳氏書院」は、広東省の「陳」姓の氏族が、祖先を奉るために建てた祠堂で、中国の重要文化財に指定されています。建立は1890年代で、陳氏一族子弟の教育もここで行われました。陳氏書院は典型的な中国南方建築様式の19の建物で構成されています。前院、後院、東院、西院を主体とし、それぞれの建物は廊下で結ばれています。
今あるものは革命以後に荒廃した建物を外観を中心に修復したもので、中国で最も保存状態の良い貴重な建築物です。建物の随所に精巧な彫刻が施されていて、当時の技術の高さがうかがえます。
それら彫刻の題材には「水滸伝」や「三国志」など日本人にもおなじみのものが多く、親しみが持てます。
現在、院内は広東民間工芸博物館としても使用されて、陶器や端渓硯など中国南方を代表する伝統的な美術工芸品が数多く展示されています。
■陳氏書院
場所:中国広東省広州市中山七路34号
TEL:(20)81819653
営業時間:8:30~17:00
定休日:なし
入場料:大人10元 /小人および学生5元/ 70歳以上は無料
アクセス:広州東駅から地下鉄「陳家祠」よりすぐ
※上記データは記事公開時点のものです。