ハプスブルク家の夏の離宮「シェーンブルン宮殿」
1696年レオポルト1世が狩猟用の別荘として建設して以降、歴代皇帝が増築し、1749年マリア・テレジアの時代になってようやく完成を見たバロック様式(後ロココ様式が追加)の傑作、シェーンブルン宮殿。庭園は東西約1.2km、南北約1kmもの規模で、宮殿は両翼の端から端までが180m、部屋数は全部で1441室あり、当時は1000人もの使用人が働いていたというから、ヨーロッパ王家の富と権力にはただただ圧倒されますよね。
現在は1441室のうち、45室が一般公開されており、皇帝フランツ・ヨーゼフの「謁見の間」、エリーザベトのレセプション室「皇后のサロン」、少年モーツァルトが御前演奏をした「鏡の間」、贅を尽くした「大広間」、マリア・テレジアが秘密会談を行った「中国の小部屋」、マリア・テレジアが亡き夫に捧げた「漆の間」、宮殿の中で最も豪華な「百万の間」、マリア・テレジアの華麗なベッドがある「豪奢の間」などが主な見所。
それ以外にも広大な敷地内にはグロリエッテ、迷路庭園、宮廷パン工房、動物園、温室、馬車博物館など様々な施設が点在しているので、時間に余裕があれば1日かけて見学することをお勧めします。
■シェーンブルン宮殿
・住所:Schönbrunner Schlossstrasse 47, 1130 Wien
・電話:+43 (0)1 8111 3239
・URL:http://www.schoenbrunn.at/
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