文句なしに美しい、白亜の宮殿
マドリード王宮 (Palacio Real de Madrid)
その建築美とスケールに、誰もが一瞬息を飲む。そんな白亜の宮殿がマドリッドにある王宮(Palacio Real)でしょう。スペインって言うよりフランス? いや、イタリア? そんな風に一瞬思ってしまう、優美な、かつ力強さのある建物はやはり必見です。フランスとイタリアの融合美
ブルボン王朝の初代国王フェリペ5世が建設を命じたのがこちらの王宮。フランスのベルサイユ宮殿で育った国王ですから、建築にあたってはフランス風を意識したとのことで、設計にはイタリア人建築家が参加しているそうです。各国建築の良さを融合したような、実に素敵なお城がこのようにして誕生したのですね。1931年まで歴代国王の住まいであり、約2,700もの部屋がこの中にあるんだそう。確かに、外観の大きさからも想像が出来ます。素材には石とレンガだけが使われ、燃える素材である木材などは一切使用していないと言うこだわりも見事です。
半日かけても惜しくない、豪華内部見学
今回、私は時間がなくて内部見学には参加できませんでしたが、半日以上かけてじっくり見るに値する展示物が満載です。例えば、カルロス2世時代から全く手が加えられていない装飾が見事な「王座の間」や、貴重な画家たちによる絵画のコレクションなど、部屋から部屋へと続く見事な内装・展示の数々は圧巻でしょう!時間がなければ一目でも!
今でも国の公式行事などで使用されているという王宮。私が訪れたときは、正装した騎馬隊が周囲を闊歩し、ヨーロッパ中世にタイムトリップしたような気分を味わわせてくれました。中に入る時間がないから…とあきらめず、青空に映える堂々たる姿だけでも目に焼き付ける価値があります。■Palacio Real de Madrid(マドリード王宮)
住所:Calle Bailén s/n 28071 Madrid
電話:+34 91 454 88 00