今回は、こうした、学生専用の部屋の違いについて分析していきましょう。
どのタイプにもメリットとデメリットがあり、自分にあったものを選ぶことがコツ
大学の学生寮、育英会などが運営する県人寮、学生会館、そして学生マンション……。いったいどれが一番いいのでしょう?まず、結論から言いますと、どのタイプにもメリットとデメリットがあります。そして自分にあったタイプを選ぶのがポイントです。
特に、学生のみなさんが混同してしまうのは、学生会館と学生マンションです。このふたつは、大きく違います。わかりやすくいうと、前者には、「門限があり」「寮長さんがいて」「食事がつき」「お風呂などは共同」で、学生寮や県人寮に近いタイプです。栄養のバランスの考えられた食事を毎日取り、同じ寮のみんなとわきあいあいと、歓迎会やイベントなどに参加したりするのであれば、学生会館はいい環境でしょう。そのかわり門限はありますし、寮の仲間との親睦も深めていく必要があります。そうしたことが「煩わしいな」と感じる方は、学生マンションのほうがあっています。学生マンションは詳しくは後述しますが、学生向けの専門のマンションという意味で、基本的には門限はなく、集団生活のようなルールはありません。その分、隣人との接点は薄く、民間の賃貸住宅に近い物件です。
違いを一覧にすると以下のようになります。左のタイプほど「集団生活」を意識しますし、右のタイプほど「個人生活」ということになります。
図はあくまでも一般論で、個々の物件により諸条件は異なります。
それでは、続いて、それぞれのメリットデメリットについて、詳しく論じていきましょう。