花粉症対策2013
妊娠・授乳期の花粉症対策2013
(2013年2月現在の情報です)
1. 医療用治療薬が市販薬として発売開始。実は、私も花粉症なので、シーズン中の外来担当日には必ずアレグラを服用します。頼りにしている薬です。
アレグラFX 久光製薬
2. 市販薬ネット販売が事実上、解禁。薬の入手方法の幅が広がりました。注意する点もありますが、上手に活用しましょう。インフルエンザの流行シーズン中に、わざわざ病院を受診しなくても、花粉症薬が入手できます。
3. 以前は「初期療法」として、花粉が飛散する2週間以上前から薬を服用する事もありましたが、最近の花粉症治療薬は、症状が出始めてからでも遅くはない事がわかってきました。花粉飛散の開始日は正確には予想できませんし、何の花粉アレルギーかも人により違います。気になる症状が出始めたとき、すかさず、自分に合った治療を開始できる事が重要です。
以上をふまえ、実際に購入してみました。
市販薬ネット購入と、妊娠・授乳期のアドバイス
市販薬「アレグラFX」 紫のパッケージ、製剤の形状、成分量は医療用と同じ。白のパッケージは医療用。
今回は市販薬ネット販売で有名なケンコーコムを利用しました。
ケンコーコムのホームページで、アレグラと検索すると、アレグラFX28錠、FX14錠の商品が表示されます。アレグラは1回1錠、1日2回服用です。
私の場合、外出しない日、症状の軽い日(花粉飛散の少ない日)は服用しませんので、14錠(1週間分)を注文しました。
商品を購入するをクリックすると、使用上の注意のページが出てきます。
アレグラFX 14錠 ご購入の前に
ここで、妊娠中、または妊娠しているかもしれない。をチェックすると、
◆服用前に医師,薬剤師または登録販売者にご相談ください。
※第1類医薬品の場合は医師または薬剤師にご相談ください
と注意書きが出ます。
もし、私が通院中の妊婦さんから、この件で電話相談を受けた場合、過去にアレグラを処方した方や、これまでにアレグラの服用経験のある方には、カルテに、電話で相談を受けたことを記載して、服用を許可します。
服用が初めての方の場合には、現時点では残念ながら、次回の妊婦健診で相談の上、服用するように指示します。
授乳中は、アレグラを服用しないか、服用する場合は授乳を避ける、と記載されていますが、実際には、授乳中でも処方され、授乳も継続してもらっています。
現在は、規制緩和の過渡期であり、慎重な運用が必要ですので、医師により判断は異なるかもしれませんが、今後、さらに詳しい情報が提供され、治療選択の幅が広がると思います。
ケンコーコムでは購入価格1980円以上であれば送料が無料になるので、花粉症治療の漢方薬「クラシエ小青竜湯」と一緒に、土曜日の午後に注文して、月曜日の午前中に届きました。
1月末現在、アレグラFX 14錠(1380円) クラシエ小青竜湯10包(1717円)です。
今のようなインフルエンザの流行シーズンに、わざわざ病院を受診して処方してもらうことを考えると、自宅に居ながら、このような市販薬がネット販売で入手できることは素晴らしいことです。
授乳中のお母さん方も、紙おむつなどの赤ちゃん用品と一緒に、自宅に居ながらネット市販薬を利用できるようになります。
今後、花粉症薬以外の活用についても、ガイドしていきます。