「満員」の財布は居心地が悪い
私は、長財布を持っていて、そちらにも小銭を入れるスペースがあります。ただ、そのスペースがいっぱいにならないよう、小銭をマメに使って支払いをしています。それでもいっぱいになったら、小銭入れにお金を移しています。私たち人間が、満員電車や満員のエレベータを避けたくなるように、小銭でいっぱいに膨らんだ財布は、お金も「なんだか嫌だな」と感じるんだそうですよ。
お金だって「無視」されるのはつらい
小銭がたまりすぎると「私はお金をどのくらい持っているのか?」が把握しにくくなります。お金を支払うときにも、ついつい「小銭を数えるのが面倒だから、お札で支払ってしまおう」ということになり、ますます小銭がたまってしまいます。私たち人間は「無視される」ということは、とてもつらくてみじめに思えますよね。お金も「せっかくこの人のところへ来たのに、見向きもされない」となると、きっとつらいですし「二度とこの人には近寄りたくない」と思うことでしょう。
この小銭入れは、がま口の部分が大きく開き、中身の全体を見られるサイズです。レジで支払いをするとき、「財布の中にこれだけ小銭がある」とわかると、小銭を使っての支払いもしやすいでしょう。必要以上に小銭を貯め込まず、気持ちよく使っていけると、お金にも喜んでもらえます。
時には募金をする
「お金を大切にする」とは貯め込むことではなく、「本当に大切に思えること、他人に喜んでもらえることにお金を使う」「ムダなことには使わない」ことだと、私は思います。人間と同じように、お金も「大切にしてもらえる人」のそばに行きたいと思うでしょう。時には、小銭入れの中のお金を、「誰かの役に立ってね」と祈りながら、レジのそばにある募金箱に入れることも、「お金を大切にする」ことの、一つの形だと思っています。 平成21年10月、身内から誕生日のプレゼントとして贈られた「土屋鞄製造所」の小銭入れ。サイズは縦10cm×横8cm×厚さ3cm程度で、がま口タイプです。