精米機/精米機のお試しレポート

お米屋さんの精米方式 象印・家庭用精米機(2ページ目)

米へのこだわりが強くなった今、精米機が静かに注目され出しています。今回は、家庭用精米機では人気の高い製品をご紹介します。

執筆者:戸井田 園子

清潔に保つために、糠を取り除くお手入れは必須

象印・家庭用無洗米精米機【BT-AF05】

お手入れすべきパーツは全て取り外して水洗い可能

「ぬか受けケース」にたまる糠は、毎回捨てる必要があります。米受けケース・ぬか受けケースと合わせて、適宜お手入れしましょう。また、前面のパネルを外すと、フィルター・フィルターケース・集糠ユニットなどがあります。これらは、全て取り出して丸洗い可能になっていますので、使用頻度に合わせて手入れをする必要があります。

 

象印・家庭用無洗米精米機【BT-AF05】

精米部は付属のブラシなどで糠を落として清潔にしておきましょう

フィルターお手入れの目安は、1日1回5合精米した場合で1週間に1度。「フィルターお手入れランプ」が点滅するので、サインが出たらお手入れしましょう。また、精米部は取り外すことはできないので、付属のブラシで米や米糠を取り除く程度でOK。また、合わせて精米センサー部分も拭くなどのお手入れが推奨されています。

 

以上のように、お手入れするパーツや部分がそこそこあるため、決して維持管理が楽とは言い難いのが精米機。糠は放置しておくと固まってしまったり、虫の発生の原因にもなるので、1週間に1度の手入れを心がけたいものです。購入前に、どの程度の手間がかかるか、店頭で確認することをおすすめします。


正しく使うためにも、取り扱い説明書をチェック!

象印・家庭用無洗米精米機【BT-AF05】

米受けやぬか受けなどのケース類は所定の位置にセットしてから、米を投入しましょう!

実はガイドも失敗しまして、米受けケースをセットせずに、ホッパー(米を入れる部分)に米を入れてしまったら、米がざーーーっと下から流れ出て散乱してしまいました。最初に3分で精米した米を見て、やっぱり7分に変更しようと、米受けケースの米をホッパーに入れようとしたたために起こった悲劇です。このようなシチュエーションは稀かと思いますが、ケース類は
全て定位置にセットしてから始めましょう。また、白米・玄米以外を精米するのは基本NG。もち米や発芽玄米など、精米できない米については取扱い説明書に記載がありますので、しっかり確認しておきましょう!


糠をムダ無く使う知恵、いろいろ

象印・家庭用無洗米精米機【BT-AF05】

「ぬか受けケース」にたまる“糠”、使い道がいろいろあります

精米機を使うと「糠」の使い道が気になる人も多いでしょう。王道は「ぬか漬け」ですが、ちょっとハードルが高いのが正直なところ。ということで、取扱い説明書に紹介されていた、糠の使い道について簡単にご紹介します。

まずは、フライパンで空煎りしてつくる「いりぬか」。使い道は、牛乳・トマトジュース・にんじんニュースに混ぜて飲んだり、ハンバーグ・コロッケ・カレー・お好み焼き・クッキーに混ぜたり、きな粉と合わせて食べるという方法もあるとのこと。これなら簡単なので、味が嫌いでなければ、かなり活用できそうです。

その他にもタケノコなど野菜のあく抜き、園芸の肥料、ガーゼや手ぬぐいなどの布袋に入れてフローリングや家具類のツヤ出し(ペットを飼っている家庭なら、市販のワックスより安心かもしれませんね!)など、使い道はいろいろあるようです。現在、玄米は、精米済みの白米より高い傾向があります。せっかくなので、ムダ無く活用したいものですね。


高さがあるので、置き場所は良く考えて!

象印・家庭用無洗米精米機【BT-AF05】

床に置くと低くて使いにくいけれど、カウンター上だとちょっと背が高くて圧迫感が…

決してスタイリッシュとは言い難いデザインですが、幅はよくある「自動計量米びつ」と同じくらいのスリムサイズなので、設置しやすい形状だと思います。ただし、ケース類は一番下方から出し入れするので、床置きだとちょっと使いずらい……しかし、カウンター上だとちょっと背が高い……とやや中途半端なのが悩ましいところ。下部が玄米収納庫になっていれば、冷蔵庫の脇などの隙間を利用して、米びつ&精米機として、置き場所が確保しやすいかもしれません。ただし、冷蔵庫の脇は放熱で温度が上がるのが難点。このあたりを解決した製品を、ぜひお願いしたいと思います!


精米度にこだわるなら見合った価格

1万円台からある家庭用精米機の中では、大手量販店で3万円程度と高額なタイプ。しかし、お米屋さんと同じ精米方法であることや、精米度センサーで精米精度が一定なことが魅力と感じるなら、満足できるはず。また、糠が「ぬか受けケース」1か所にたまり管理が楽なこと、などを考慮すれば、妥当な価格と言えるでしょう。玄米と白米だけでなく、分づき米を気分によって食べ分けたり、糠もいろいろ活用したい! と思っている人なら十分元は取れると思います。

参考記事:精米機の選び方

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