価格にふさわしい高級SUVに進化

Mクラスフロントマスク

ボディサイズは、全長4810×全幅1925×全高1795mm。価格はML350のガソリンが750万円、ML350のディーゼルが790万円、ML63AMGが1490万円


初代Mクラスが「ジュラシック・パーク2」に“出演”し、頼れる4WD車として恐竜相手に活躍するのを覚えている方もいるだろう。BMWのX5がオンロード寄りなのに対し、オフロードでの走破性を重視したSUVであったが、3代目Mクラスはオンロードでも洗練された乗り心地を備えている。

それでも全車「4MATIC」つまり、フルタイム4WDで、速度を自動的に維持する「DSR」や4EPSなど、滑りやすい路面でも頼りになる装備を用意する。

ラインナップは3.5LのV6直噴エンジンの「ML350 4MATIC BlueEFFICIENCY」、3.0LのV6直噴ターボディーゼルを積む「ML350 BlueTEC 4MATIC」、そしてモンスターSUVの「ML63AMG」は5.5LのV8直噴ツインターボを搭載。全車右ハンドル化されているのもニュースだ。

エクステリアは高級SUVにふさわしいスリークなフォルムで、栄光のスリーポインテッドスターを中央に配置した大型グリルは押し出し感満点。高速道路で後方から迫ってきたら迷わず道を譲りたくなる迫力に満ちている。

乗り心地もスムーズ

インパネ

コマンドシステムを搭載する割にボタンが多いが、慣れれば操作しやすく、メーターの視認性を含めて質感も高い


今回試乗したのはML350のガソリン車で、素晴らしくスムーズな変速が魅力の「7Gトロニック プラス」と組み合わせる。2tを軽く超えるボディは意外なほど軽やかに走るから出だしから驚かされるが、とくにハイパワーというわけでもなく、静かで上質な走りを楽しめる仕上がりになっている。

もちろん、アクセルを踏み込めば高速道路をたやすくリードできるから、モアパワーを抱かせることはない。しかし、超ド級のパワーならAMG、燃費&ロングクルーズならディーゼルというすみ分けができているのだろう。

高級車である大型SUVでも当然ながらエコ性能は欠かせない時代になったが、ガソリン車に付くアイドリングストップはスムーズで静かな再始動が可能なだけでなく、バッテリーの残量にもよるが、一度エンジンがかかっても即停止するから長い信号待ちで誤ってエンジンがかかってしまっても再度停まってくれる。

足まわりには、状況に応じてショックアブソーバーのオイル流量を変化させる「DIRECT CONTROLサスペンション」を採用するが、これが効いているのか重量のある大型SUVとは思えないほど滑らかでよく足が動く。多少舗装が悪くてもボディが揺すられる感じは抑えられているから、オフロードでも快適ではないだろうか。

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