住宅ローン特集/一生お金に困らない住宅ローンの組み方

プラン2>DINKS家庭は今後の妻の収入がポイント

2組目は世帯年収が1000万円、現在は子どものいない家庭のケースです。妻の収入が今後どうなるかで、物件の選び方や住宅ローンの組み方も変わってきます。

あるじゃん 編集部

執筆者:あるじゃん 編集部

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このまま共働きなら変動金利で借りてOK

2組目は世帯年収が1000万円、子どものいない家庭のケースです。共働きを続けて収入が変わらないものとして考えてみましょう。

プロフィール
夫37歳(会社員)、妻33歳(会社員)の共働き夫婦
世帯年収1000万円(夫600万円、妻400万円)
住宅購入に使える資金 800万円
気になる物件の価格帯  3300万~3600円(中古物件)


子どもが生まれてもこの収入が変わらないならどんなローンでも大丈夫と藤川さん。変動金利型やなるべく金利の低いローンを借りて貯蓄を増やし、繰上返済していけば、状況が変わったときにも対応可能です。返済余力がありますから返済期間も短めにして、繰上返済ができなかったとしても60歳までには完済できるようにしたいもの。

そこで藤川さんが提案するのがこちらのプラン

物件価格  3600万円
借入金額  3100万円(返済期間20年、変動・当初0.980%、5年後3.875%と仮定)
頭金    500万円 (諸費用300万円)
返済額   当初毎月14万2291円 年間171万円(年間返済率 17.1%)
5年後毎月17万4630円 年間210万円(年間返済率 21.0%)
総返済額  3997万円

※2012年5月適用分の当初金利が5年間継続、その後上昇したものとして藤川さんが試算。実際の借り入れとは異なる場合がある。


新生銀行の『パワースマート住宅ローン変動金利(半年型タイプ)』を利用したプランです。こちらも事務手数料は5万円かかりますが、保証料や団体信用生命保険料は不要のタイプ。当初借入金利適用期間終了後の優遇幅は基準金利▲0.4%(変動金利を継続する場合)。固定金利に変更する場合は▲0.7%となりますが、5000円の手数料が必要です。なお、5年後に金利が上昇し、4%近くになったと仮定して試算していますが、それでも年間返済率は21%に収まっています。

もし妻が働けなくなるなら物件価格を下げて

「妻の収入が続くことを前提にしていますが、もし早い時期に出産などで退職する可能性が高いなら、物件価格を下げて借入額を少なくするのが賢明。夫の収入600万円のみで返済できるよう、3000万円程度の物件にしておくと無難でしょう。妻の退職が5年以上先なら、上記のプランで借りておいて共働きのうちに繰上返済をしてしまうのも手です」。

次のページは、夫が40歳以上でも安心して返せる住宅ローンの組み方です!

監修/藤川 太(ファイナンシャル・プランナー) イラスト/西山カルロスさとし
 




※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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