FENDI(フェンディ)
(右)バゲット(シルク、ポリエステル/26×14×3.5cm)31万6,050円 (左) ピーカブー(山羊革/33×26×12cm)45万5,700円
フェンディの人気バッグとして名高い「バゲット(Baguette)」と「ピーカブー(PEEK A BOO)」。フランスパンを小脇に抱えているみたいに持ち歩ける「バゲット」はブランドのアイコン的存在。1997-98秋冬コレクションで発表されて大ヒットして以来、たくさんのバリエーションが生み出されてきました。
マドンナやジュリア・ロバーツなど、世界中のセレブリティに愛されている「ピーカブー」。「いない、いない、ばあ!」という意味の名前通り、外側とは異なったマテリアルが内側から顔をのぞかせる、フェンディの遊び心が詰まったバッグです。今回は外側にはゴールドとブラックの美しいグラデーションを施したレザーを、内側には龍村の織物を組み合わせ、シックでエレガントな作品となりました。
「バゲット(仏語でフランスパンという意)」は1997年に発表されて以来、既に1000種類以上ものバリエーションが発表されている人気シリーズ。龍村との新作は、ストラップをはずしてクラッチバッグとしても楽しめる、華やかなスタイルです。
今回の「ヘリテージ・コレクション」として発表されたバッグは、「龍村美術織物」の帯地を素材に取り入れています。龍村の技術にフェンディ社側が感銘を受け、フェンディ社の毛皮部門最高責任者自らが龍村の帯地から選んで、このコラボレーションが実現したそうです。日本の伝統美を現代的に再構築して、大胆かつ斬新なデザインに仕上がりました。平安時代の料紙や鏡裏などに見られる風雅な片車輪文様の蒔絵を参考に制作した帯地「名物名取川」に、フェンディのロゴマークがあしらわれています。
ストール 129万6,750円
ミンクのファーと龍村の織物生地を互い違いに継ぎ合わせた、究極のハイエンド和洋折衷なストール。ファーを得意とするフェンディのクラフツマンシップと、京都の織物文化を受け継ぐ伝承美が見事に溶け合った、芸術性の高い作品となりました。品格が漂うたたずまいは、本物を知る目の肥えた大人にこそふさわしそうです。
龍村帯地「名物名取川」
織物の美を深め続ける龍村美術織物は世界的に有名な美術織物会社です。世界各地の古代織物を研究・復元してきたその匠は比類ない高みにあります。正倉院御物の復元を任された実績からも、その芸術性の高さ、技術の確かさはうかがい知ることができます。日本の伝統織物の至宝とされる龍村が織り上げる帯は一目でそれと分かる美が息づく「まとうアート」。その美しさはかつて巨匠クリスチャン・ディオール氏がドレス生地制作を依頼したほどです。
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