平屋/平屋の実例・間取り

シニアだけじゃない 若い世代にも人気の平屋住宅(2ページ目)

住宅の最も基本的な形が「平屋建て住宅」だと思います。何より生活動線がフラットになるので、使い勝手が良いのが特徴です。シニア世代からのニーズが根強いのはもちろんですが、最近は若い世代からの注目も高まっています。

田中 直輝

執筆者:田中 直輝

ハウスメーカー選びガイド

今、住宅市場においては、シニア世代の方が自宅を売却(もしくは賃貸化して)、マンションに移り住むケースが増えています。自宅というのは郊外にあるケースが多く、買い物や病院への通院など生活の利便性が高い都市部のマンションに住みかえるという動きです。

シニア世代がマンションに住み替えているわけとは

マンション

近年は戸建てを売約し、生活の利便性が良い都心部のマンションに住み替えるシニア層が増えている

マンションの良さは、多くの場合、エレベータがあるため上下階の移動による体の負担が少ないことがあります。そうした点に魅力を感じるからこそ、シニアの皆さんはマンションライフを選択されているわけです。

で、マンションと同じような利便性が享受できるのが平屋建て住宅。特に、都心部居住ではなく、郊外での暮らしを望む方や、都市部でも自宅の建て替えを希望される方に、平屋建てを選択するケースが多いようです。

簡単に住み替えといっても、人付き合いなどで住み慣れた地域を離れたくないというニーズもありますからね。それから、少し意外かもしれませんが、平屋建てのニーズがシニア世代に限らないというお話もあります。現代の家族のあり方は核家族化、しかも世帯人数はどんどん減少しています。

平成20年国民生活基礎調査によると、1人~3人までの世帯は全体の74.1%。どういうことかというと、もはや「大きな家」は必要とされなくなっているということで、大きな住宅より、コンパクトな身の丈サイズの住宅が求められているということです。

大きな住宅ではなく、コンパクトな住宅で十分!?

例えば、シニアの方はなぜ郊外の戸建てからマンション、あるいは平屋建て住宅に住みかえているのでしょうか。それは、郊外の家が大きすぎて手に余るからです。子供が巣立ってしまった住宅というのは、部屋が余ってしまい掃除をするだけでも大変なのです。

郊外の住宅

住宅も単に大きければいいという時代ではなくなった。かつての大型住宅団地から、住みづらいという理由で住民がいなくなるというケースも目立っている(写真はイメージ)

こんなことは、これから住宅を建築、購入しようという若い世代の方々にも、当然起こりうることなのです。というわけで、平屋建て住宅が登場するわけ。夫婦に子供一人、もしくは夫婦だけで暮らすような世帯の方でしたら、スペースがコンパクトな平屋建てで十分という考え方もできます。

もちろん建物の規模やグレードにもよりますが、住宅取得のイニシャルコストも、2階建てや3階建てに比較して安くすみますしね。平屋建てに居住することで住宅コストを低減し、余ったお金で趣味や教育といった費用を充実させるということもアリですね。

人や家族には色々な暮らし方があります。住宅取得についてある程度割り切ったモノの見方をされる方には、平屋建ても選択肢の一つになるかもしれません。


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