堂々たる姿の煉瓦造りの洋館
JR京浜東北線の川口駅の東側、国道122号線沿いに築80年を超える洋館があります。2006(平成18)年3月に国の登録有形文化財に登録された「旧田中家住宅」で、現在、一般公開されています。迎賓館として建てただけあって、堂々とした佇まいです
力ある設計者と地元の棟梁などによって建築
建物の設計を担当したのは、櫻井忍夫氏。櫻井氏は、宮大工の棟梁のもとで建築を学んだ後、建築事務所などを経て、東京株取引所などの建設に携わりました。独立して2年後に、旧田中家住宅の設計を手がけています。実際の建築には、地元川口の名だたる棟梁をはじめ、多数の職人が参加したという記録が残っているそうです。煉瓦の壁が重厚な雰囲気
煉瓦で仕上げられた建物は年月を経ても風合いを感じさせます
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