若い世代に心強いメッセージ! 「山本耀司×「伊藤美恵」スペシャル対談
この対談は、「これからの時代を担う若い人たちへ自身の経験を伝えていきたい」という山本氏の思いから実現したもの。山本氏が講演という形で公の場に登場したのは、約1年半ぶり。予定していた100席は開演の10日前に完売したため、急遽場外モニター席を設置して追加募集を行うほど大盛況。当日は「デザイナー」と「PR」、それぞれの一時代を築いたトップランナーの生の声を聞こうと、合計127名ものファンや学生らが詰めかけ、皆熱心に耳を傾けていました。次に、その講演内容の一部をご紹介。
Q.なぜ山本氏は若い人たちに教えたいと思ったのですか。
山本氏「日々美しいものが地球上から消えている。自分が感動してきたものはこういうものなんだということを、服作りを 通して伝えたいと感じた。」
Q.デザイナー界と広報・PR 界でトップを走り続ける二人が考える、それぞれの理想の人物は?
山本氏「いかに真剣に生き、遊び、新しいものを見ているかというのは作ったものに出る。いいものは、いい人にしか作れない。」
伊藤氏「サッカー元日本代表監督イビチャ・オシム氏の言葉が大好きで、彼の本は全て持っている。彼が語った言葉の中で、『人より早く走れ、頭を使え、コミュニケーションが大事』というものがある。この3 つを兼ね備えることがサッカーに限らず広報・PR にとっても重要。」
山本氏、伊藤氏「人間はいろんな器があっていいじゃないか。身の丈にあった器でがんばって大きくなればいい。そして、クリエイションだけでは世の中は変えられない。クリエイション・PR・ジャーナリスト、この3つのコミュニケーションがあって初めて世の中が変わる。そのバランスがとれる人であって欲しい。それこそが人間力だ。」
講演後の質疑応答の場で受講生から出た「世界を舞台に志す若い世代へメッセージを」との質問に対し、山本氏は「一人ひとりが今いる場所で一番になることが第一歩」とし、伊藤は「瞬時に同時に同じ言語でコミュニケーションをとる事が真のグローバル。それを目指して欲しい」と自身の経験をもとに熱いエールを送りました。
講演終了後に回収した受講生のアンケートには、「世界的に認められている人の考えを生で聞けることができて嬉しかった」「自分を見つめなおすことができて感動した」「今いる場所で一番になろうと思う」など、たくさんの感動の声が集まりました。この刺激的な75分の講演は、若い世代の心に響く力強いメッセージとなったことでしょう。
「第67回ヴェネチア国際映画祭」に出席した水原希子
この日、水原希子さんは、繊細なクリスタルの刺繍が施された「VALENTINO(ヴァレンティノ)」の2010-11秋冬オートクチュールコレクションのトレーンドレスに身を包んで登場。風をはらんでひらひらと揺れるエレガントなデザインで、美しい。
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