胸の大きさは関係ない? 乳がんリスクが高いのは「高身長」?

バスト

「豊かな胸だと乳がんになりやすい」というのは都市伝説。胸の大きさよりも、身長との関連性が報告されています

両親の身長が高いと、一般的に子供の身長も高くなります。身長は遺伝的要素だけでなく、成長期の栄養摂取も関係しています。

多くの調査で明らかになっていることですが、体格に関して高身長だとがんになりやすい傾向があるようです。乳がんでもこの傾向は明らかです。

乳がんは女性ホルモンが関係する癌なので、更年期・閉経の前後で統計を分けるのが普通です。日本の調査では身長が160cm以上の人は閉経前でも閉経後でも乳がんになりやすいという結果が報告されています。

グラマーだと乳がんになりやすいのは嘘?本当?

乳がんに関しては、豊かな胸だと乳がんになり易いという俗説があります。残念ながら胸の大きさ、すなわち乳房の大きさと乳がんの関係は明らかでありません。乳がんの発育には女性ホルモンが関係しています。閉経前では肥満と乳がんの関係は明らかになっていません。

閉経後の女性では女性ホルモンは副腎から分泌された男性ホルモンにある酵素が作用して作られています。この酵素は脂肪細胞で活性が高いのです。閉経後に脂肪細胞が多いと女性ホルモンが高くなる可能性があります。乳がんのうち、女性ホルモンに反応する型では閉経後は肥満、BMI(BODY MASS INDEX:体重kg/身長m/身長m)が大きいと発症が増加します。

それでは、乳がん予防に効果があるとされている食生活にはどのようなものがあるのでしょうか?

魚を食べて乳がん予防!

身長が高いからといって乳がんの危険性が極端に増加するわけでありませんが、食事で予防効果は得られるものを摂取するなど、できることで予防策をとるのは良いと思います。

日本の調査では1週間に魚(魚介類)を1~2回しか取らない人と較べて、毎日、魚を摂取する人では4割乳がんの発症が減るという報告があります。魚の摂取は脳卒中、特に脳梗塞の予防効果もあります。1日、1品は魚介類を食べるようにしましょう。

オリーブオイルが乳がん予防によいという報告も

また、日本人の食生活が西欧化しても、量的にあまり摂取してされてない油がオリーブオイルです。地中海沿岸地域では油=オリーブオイルです。地中海沿岸地域と他の地域では明らかでオリーブオイルの摂取量が違います。オリーブオイルの摂取が多い地域では乳がんが少ないことがわかっています。実験では、ある型の乳がん細胞の培養液にオリーブオイルを加えると癌細胞が死滅することも判明しています。

調理に使う油をオリーブオイルに変えてみましょう。オリーブオイルは大きく分けて絞ったままのバージンオイルと精製したものがあります。精製しておらず化学物質が使われていないバージンオイルがよいでしょう。

がんリスクが高い要因なども、あくまでも傾向でしかありません。早期発見に関して検診や人間ドックも万能とはいえませんが、セルフチェックや定期的な検診など、できることから予防と早期発見に努めるのがよいといえるでしょう。

乳がんになりやすい人・なりやすい習慣」「知っておきたい乳がん検診の“限界”」記事もあわせてご覧ください。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。