囲炉裏のあるヒロマが家の中心に
「ダイドコロ」の壁には等間隔に同じ太さの柱が並んでいるのがわかります |
この「ダイドコロ」の壁を見ると、半間(約90cm)の等間隔に柱が立てられています。
そして、囲炉裏のある「ヒロマ」が続きます。「かまど」や囲炉裏で火を使うと煤が上に立ち上りますが、これが虫の発生を防ぐなど、茅葺き屋根にとってはよい効果をもたらすわけですね。
3本の大黒柱が建物を支える
家のほぼ中央に3本の大黒柱が並び、太くて長い梁を受け、建物を支えています |
来客を通したザシキは明るい空間
さらに奥に進むと、「ナンド」と呼ばれる板敷きの部屋がありました。江戸時代の住宅では、「ナンド」は家族などが寝起きするための部屋のようです。そして、南側には8畳の「ザシキ」があります。「ザシキ」は南側と西側に縁側が設けられているので、この家の中でも一番明るく開放感のある部屋です。
写真手前が「ナンド」で、奥の畳が敷かれてるのが「ザシキ」 |
栗山家は村の重要な役職についていたので、一般の農家に比べれば住まいは大きく、暮らしもそれなりに豊かだったでしょう。それでも、現代の住まいとの違いの大きさを感じずにはいられませんね。
目黒区古民家(旧栗山家主屋・すずめのお宿緑地公園内)
住所:東京都目黒区碑文谷三丁目11番22号 すずめのお宿緑地公園内
交通案内:東急東横線線 都立大学駅より徒歩約10分、
電話:03-3714-8882
定休日:毎週月曜(月曜が祝日にあたるときは翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)
住宅の見学時間:9時30分~16時30分
入園料:無料
団体見学の場合は、事前に目黒区めぐろ歴史資料館(電話03-3715-3571)へ申し込みを