12ハウスの支配星が第10ハウスにある人の心のサードスペース
「スタンダードの本質的な答」
地位を得た物、一般的に受け入れられている物・・・いわゆる物事のポピュラリティーに関する状態をかぎ分ける勘が強く、すでに社会から容認された物、いずれされる可能性が高い物に惹かれる。それは物品に限らず、考え方のオーソドックス性やかつては新しいとされたものでも良い。社会的な認知度・容認度が信頼に直結する判断の仕方で物事を片付けられるとき、心は安らぎを得る。
精神的特徴として、奇異で斬新でまだ、世に全然出ていないもの・考え方に興味を引かれることはなく、どちらかと言えば保守的な思考が根本にあるので、見慣れないものに対しては否定的である。
ただ、これは誰に教えてもらったわけでも、特に影響を受けたわけでもなく、そのような自己判断をするように運命が仕向けたひとつの精神である。もちろん、抗いようはあるが・・・、特別な理由がない限り、本人はその状況を心地よいものと感じやすいので、しいて、精神的な態度を変化させようとは考えないだろう。
逆に、こういう考え方が存在しなければ、伝統なり、人類の遺産なり、それらの魂の営為の継承は私たち人類に不可能なわけで、そういった意味からは大変貴重な精神であるともいえる。
興味深いのは、単なる古き良きものに心惹かれるというのではなく、
例えば・・・
ある程度、出回った考え方・物、一般的に認知されている考え方・存在ではあるのだけど、誰もがそれをより高度な哲学として命名し、ひとつのスタンダードとして位置づけできなかったようなことを見いだし、形づけることにも心血を注ぐ心の傾向である。
言い換えればスタンダードなものが持つ「権威」そのものより、その権威を作り上げることそのものに、価値や重要性を感じる精神的姿勢であり、その真摯な内面や実現までの労力を深く読み解くことで、他の者は常に「真の権威」とは何であるのか?畏敬の念と共に考えさせられるのである。