自分把握のヒントを占いから得る。
占いといっても、社会性が基本です。
個人がマンツーマンで他者と関わって生まれる最小限の社会から、より大きな社会(例えば流行や常識・道徳なども含めて)とのかかわり。
こういった、自分以外のものが自分にどのような影響を与えるのか?
これらを総合的に読み解くことによって、自分自身の在り方や進路、好みの変化までも、様々な未来予想のケーススタディーが可能です。
そして、プレ社会、いわゆる、自分自身の内面的社会性・・・
スピリチュアルな言い方をすればミクロコスモス(自分の中の自分という名のもう一つの宇宙)
これらとのかかわりを、読み解き、より良い自分自身の統合を実現する
こういったプロセスにおいて、占いは非常にツールとして役立つと思います。
余談ですが、このように人が内部で考えたことが、外に出て社会を構成しているわけで、社会=脳 など脳化プロセスについて養老氏が言われていることは、非常に的を得た研究であると思います。
あなたの内面の一部に〇〇的な政治傾向があるかと思えば、XX的な別な政治的傾向がある・・・しかし、あなたの内部の政治力によって、外部にあなたをあなたのアイデンティティーとして統合された形で表現するには、内面的にも統合が必要になります。
そう考えれば、あなた自身が社会であり、いわばあなたという、ひとつの国家であるようなものなのかもしれません。
「人生で道に迷ったら、もっと広い世界を見なさい」というような格言がありますが、
これも、結局は、実社会の未知な部分を見ることによって、本当はあなたの中に存在した、別の種類のあなたの1部を見いだすための行為に近いとも言えるでしょう。
流行という社会現象も実のところ、その誘因要素は、
あなたの気が付いていない内部に眠る1部が目覚めたか?
既存のあなたのパーツ的要素の新しい組み合わせで生まれた部分か?
などがある新しい社会現象に共鳴し、さらに似たような感覚を持った他者が同時期に同じような経験をして、ひとつのムーブメントとなり、多角的にひき起こされていくより大きな社会現象であると考えられなくもないのではないでしょうか。
この共時性(シンクロニシティー)にしても、
今述べたように、あなたの内部に起こったこと
実社会で起こったこと
似たようなパターンでひき起こるわけです。
がしかし、これらは、奇跡でも不思議なことでもありません。
そもそも、社会なりコミュニティーなり、その存在意義を考えたら答えは難しくないはずです。
より人間が生活を営みやすくするために生じたのが社会であるわけですから、あなたの内部で起こっていることの相似形でなければ、社会はあなたにとって非常に生活を営みにくいものになってしまうわけです。
ではなぜ、今の世の中、うまく行かないことが多いのか?