節分につきものなのは、みなさんご存知の豆まき。この豆まきでは福を呼び込み鬼を追い出すための「福は内!鬼は外!」の掛け声は広く周知のところです。
今回は節分に因んで「鬼」の正体を探ってみましょう。
古くから昔話に登場する鬼は単なるキャラクターではありません |
鬼はどこから来たのでしょうか?
鬼は日本にあまたある昔話には切っても切れない悪(わる)役のヒーローです。なかでも、桃太郎の鬼退治のお話はつとに有名。「昔川へ洗濯に出かけたお婆さんが川に流れてきた大きな桃を拾って持ち帰り切ってみると中から元気な男の子が登場。この桃から生まれた桃太郎は人間に悪さを働いてばかりいる鬼の話を聞いて鬼の住む鬼が島へ鬼退治に出かけることを決心しました。
桃太郎はお婆さんからキビ団子を持たせてもらい途中でイヌとサルとキジに団子をやって家来にすると、船に乗り込み、鬼が島へ鬼退治に向かいます。そして、無事鬼退治に成功した桃太郎は沢山の宝物をもらってお爺さんとお婆さんの待つ家へ帰って来たのでした。」
桃太郎のお話。ざっとこんなストーリー展開であったことはみなさんもよくご存知かと思います。
実はこの桃太郎のお話には鬼の正体を明かす秘密が隠されているのです。
鬼キャラ登場の秘密!
桃太郎の鬼退治の話は実はみなさんもお聞きになったことがある「鬼門」(きもん)というコンセプトにも深い関係があります。風水や気学など東洋の形而上学においては「鬼門」という言葉が頻繁に使われますが、鬼門は鬼のいる方向を示し、東北があてられています。
この東北。十二支では丑寅(うしとら)の方角になります。そこで、この丑(牛)と寅(虎)の姿を想像して作り上げられたのが鬼というキャラクターだったのです。
みなさんお馴染みの鬼キャラの格好を思い出してみてください。鬼には牛のような角が生えていて、虎の皮のふんどしをしめていませんか?
桃太郎はこの鬼(鬼門)を退治しに出かけたのです。
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