レオナルドはあくまでも理論と実証を追及した科学者であった |
レオナルドの残した言葉を更に見ていくと?
レオナルドの残した言葉をもう少し見てゆきましょう。何か彼のパーソナリティーを知る手がかりが見つかるかもしれません。「数学の叡智を嫌う者は、自らの妄想におぼれ、騒ぎを大きくするだけのこじつけの科学を鎮めることが出来ないだろう」
「理論なしに行動したがる人々は、舵(かじ)やコンパスも持たずに航海に出るセーラーのようなもので、どこへ行くかさえもわからない」
「絵を描くことは科学であり、全ての科学は数学を基礎とする。数学的な裏づけを求めない人間の探求は、科学とは言いがたい」
「知識に高低はない。あるのは実験の結果のみ」
「悪を制裁しないものは、悪を指揮する」
「一日にして金持ちになろうと望むものは、その日に吊るされる」
「世の中には3つのクラスの人々が存在する。理解する人々、見られているときに理解する人々、そして理解しない人々」
「おお神よ!労働に見合うだけの全てをお売り下さい」
「どのように生きるかを学んでいると思うと同時にどの様に死ぬかを学んでいるのだ」
「この上ない災難とは理論が実践を超えた時にふりかかる」
「自分が理解できないことを賞賛するのは不徳なこと、しかしそれを非難するのはもっと悪い」
出所:http://www-history.mcs.st-andrews.ac.uk/Mathematicians/Leonardo.html
如何でしょうか?これらは、レオナルドが残した言葉のほんの一部に過ぎません。でも、なんとなく彼の人となりが想像出来ないでしょうか?
彼は、物事を理路整然と論理的に解釈することをモットーとして、おそらくは当時のローマ教皇が支配するキリスト教的な教え(神)に理論的な裏づけを見出す事が出来ずに少なからず不条理を感じていたのではないでしょうか?
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