浮世絵に見る江戸の音
江戸庶民のにぎやかな暮らしに触れる
月岡芳年「風俗三十二相 たのしんでゐさう 嘉永年間師匠之風俗」 |
10月1日から太田記念美術館で開催される「浮世絵の楽器たち」では、「音」をテーマにした約140点の浮世絵とともに、実物の楽器も展示され、江戸庶民に見られる日本独自の音文化に迫ります。三味線や筝などの楽器はもとより、風鈴、拍子木、砧など様々な音に囲まれていた江戸庶民のにぎやかな暮らしに、浮世絵を通して触れることができます。
また、展観会中には、義太夫節、新内節、常磐津節、長唄、歌舞伎下座音楽、三曲などの演奏会や、シンポジウム、講演会も予定されています。
表参道から道を一本入った静かな環境にある和風様式の美術館
浮世絵の初期から終末までの代表作品を網羅
太田記念美術館は、東京・原宿の若者でにぎわう表参道から道を一本入った静かな環境にある和風様式の美術館で、浮世絵の初期から終末までの代表作品を網羅して収蔵しており、毎月テーマを変えて企画展を開催しています。■展覧会情報
「浮世絵の楽器たち」
会期:2005年10月1日~10月26日、11月1日~11月26日
会場:太田記念美術館
会場:東京都渋谷区神宮前1-10-10
地図:Yahoo!地図情報
開館時間:10:30~17:30(入館は17:00まで)
入館料:一般1000円、大学・高校生700円、中・小学生400円
■演奏会
10/02(日)14:00~15:30 義太夫節 豊竹呂勢大夫、豊澤富助
10/08(土)14:00~15:00 薩摩琵琶 須田誠舟
10/15(土)14:00~15:00 新内節 新内剛士、新内仲三由貴
10/22(土)14:00~15:00 常磐津節 常磐津英正、常磐津紫緒
10/19(土)14:00~15:30 長唄 杵屋崇光、他
10/20(日)15:30~16:30 三曲 竹澤悦子、塚本歌澄徳、白木啓之
10/23(水)16:30~17:30 天台聲明 天台聲明七聲會
※その他、歌舞伎下座音楽(望月太左久ほか)も予定されています。
※予定は変更される場合があります。詳細は美術館にお問合わせ下さい。
■講演会・シンポジウム
「葛飾北斎と馬の鈴」
講師:茂手木潔子(上越教育大学教授)
日時:10月9日(日)14:00~16:00
「浮世絵が伝える江戸の音風景」
講師:鳥越けい子(聖心女子大学教授)
日時:11月6日(日)14:00~15:30
「ケンペルの聞いた日本の音」
講師: ハインツ-ディータ・レーゼ(音楽学研究者 ケルン日本文化会館)
日時:11月19日(土)16:00~17:15
「ライデン国立民族学博物館の浮世絵」
講師:マティ・フォラー(ライデン国立民族学博物館キュレーター・ライデン大学教授)
日時:11月23日(水・祝)14:00~15:30
■シンポジウム
「浮世絵の楽器たち」
日時:11月20日(日)13:00~15:00
出席:マティ・フォラー(ライデン国立民族学博物館キュレーター・ライデン大学教授)
出席:ジェラルド・グローマー(山梨大学助教授)
出席:鳥越けい子(聖心女子大学教授)
司会・茂手木潔子(上越教育大学教授)