美術品の鑑定・売却・保存などの相談

日本画サイトにいただくご質問の中で特に多いのが、美術品の鑑定、売却、保存に関するものです。古くから家に美術品があるのだけれども、価値が分からないので処分に困っているという方も多いようです。そこで、日本画の鑑定や売却について他ジャンルの画商さんとのネットワークも豊富な戸村美術の戸村正巳さんにお聞きしました。



亡くなったおじいさんが集めていた美術品をどう処分したらよいかわからないというよ うな質問をよくいただくのですが、こんな場合日本画商さんはどのような手順で対処して いるのでしょうか

戸村正巳氏/ 見たこともないような作品を発見できるかもしれませんね!
私の場合、知り合いのご紹介というのがほとんどですが、まず作品の写真を送ってもらい ます。それを見るとだいたいのイメージがわかりますから、価格帯や鑑定が必要なもので あるかの判別が可能になります。それから実際に拝見して、オークションに出したり、買 い取ったりの話になります。また、真贋の鑑定が必要な場合は東京美術倶楽部の鑑定委員 会などに手配します。

この日本画サイトをご覧の方のご相談にものっていただきたいのですが

写真を送っていただければ、よろこんで拝見いたします。作品を数多く見ることは勉強に もなりますし、見たこともないような作品を発見できるかもしれませんからね。

日本画だけでなく油絵や彫刻でもよいですか

日本画以外でもアウトラインでわかりますし、詳細についてはそのジャンルの専門的な画 商さんと相談して対処いたします。陶器や漆器もおもしろいと思います。

秘密は守れるのでしょうか

個人的な秘密を守るのは画商の鉄則ですから、お気軽に写真をお送りいただいて大丈夫で す。詳しい説明をお聞きになりたい時はお電話でご説明いたしますし、その後のご相談に もお乗りします。逆にその後の連絡が一切不要な場合は、資料を返送する際にコメントを つけて、その後の連絡はいたしません。

作品の売却を希望する場合は

美術品にもいろいろなタイプがあって、売却しようとしても流通・相場のつく作家は必ず しも多くありません。写真をお送りいただいたすべての方にご返事いたしますが、その際 売却希望の方にはどのくらいで売却可能かをお知らせいたします。その後ご連絡いただけ れば対処いたしますし、お電話での連絡が可能ならこちらからご連絡いたします。

手数料は

ご相談に手数料はかかりません。
売却をご希望の方で、売買が成立した時は売買価格の10~20%の手数料がかかります。 これは大手のオークション会社と同等の手数料です。
所定鑑定人のいる作家の真贋の鑑定の場合は、作家によって違いますが3万~5万円で、 証書発行でプラス2万~3万円くらいかかります。→東京美術倶楽部鑑定委員会

売却に適さない作品の場合、保存はどのようにすればよいでしょうか

せっかくの美術品ですから部屋に飾って楽しんだり、新築祝いなどにすると喜ばれると思 います。

保存については、美術館のような環境があればよいのでしょうが、一般家庭で保存してい ても、極端な状態でなければそれほで劣化するものでもありません。色紙など額装されて いないものに関しても同様ですが、額装や修復などのご相談も承りますよ。

最後に日本画を購入する際の注意点は

やっぱりゆっくり相談できる相手を見つけることです。そして価格帯などの具体的なご要 望を納得いくまでお話することです。お客さんにとっても画商にとってもいい状態をつく るためには、じっくり時間をかけてお話することが大切だと思います。

画商はそのうえで、どのような美術品がそのお客さんに向いているかなどのアドバイスを します。画風によって自分の扱っているものではなく、他の画商さんが得意とするものの ほうが合うと思えば、ご紹介もしますし、よい作品があれば預かってきてご覧いただきま す。飾る場所によっては油彩や立体のほうが向いていると思えば、その専門の画商さんを 通して探すこともあります。

絵を買うということは、車を買うのと同じようなもので、知れば知るほど細かいところが 気になってそれを話すこと自体が楽しくなります。逆に「あの車カッコイイなあ」と直感 で買ったもののほうが愛着が湧くということもあると思います。


美術品に関する無料相談

作品写真を下記にお送りください。
相談内容(鑑定・売却・保存・修復など)を明記して下さい。
切手を貼った返信用封筒を必ず同封して下さい。

【宛て先】
〒104-0031
東京都中央区京橋2-8-10 丸茶ビルB1
戸村美術 オールアバウト係
戸村美術ホームページ
Tel: 03-3564-0064 Fax:03-3564-0065


戸村正巳/1951年千葉県生まれ。法政大学工学部建築科卒。柊美術店で修行の後、1986年独立。
オールアバウトのサイトの中では【イタリア車】をよく見ます。昔から車には興味があって、街を歩いていても車のデザインには思わず目がいきます。なかでもイタリア車が好きなのは、デザインに変なクセがあるところです。まっすぐ線を引いておけばいいものを、意外なところでちょっと曲げてたりして。日本画についても同じです。誰もやっていないようなことをする人に興味が湧きます。一見変な個性こそ大切にすべきものだと思います。二つとないかけがえのないものですから。



※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。