ガイド愛用モデル「MINOX LX」
ガイド納富が愛用しているのは、1978年~1996年まで製造販売されていた「MINOX LX」というモデル。初期型のミノックスに比べると、やや細長いデザインですが、ダイヤルの配置や形状など、その後の電子化されたミノックスのデザインの元になったもので、その使い勝手の良さには定評があります。ピントこそ目測によるマニュアルフォーカスですが、露出は自動だし、明る過ぎる場合はNDフィルター(遮光フィルター)も内蔵していて、撮影シーンを選ばず、初心者でもキレイな写真が簡単に撮れる実用性の高さが嬉しい一台です。
距離計としても使えるチェーン(6000円前後)
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専用の小さなカートリッジ型のフィルムを使うので、現像やプリントには多少お金がかかるのですが、フィルムもまだ普通に大型のカメラ店で購入できますし、時間はかかるものの、現像、プリントも普通のDPEショップに出すことが出来ます。ドイツ本国では専用の現像キットも売られていて、日本でも輸入カメラ店などで購入できます。つまり、ミノックスは今でも普通に使える現役の(しかも高性能の)カメラなのです。
スパイカメラとして使うための基本ツール
ケースに入れたままでも必要な機能を邪魔しない
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そのため、専用のケースは、ケースに入れたままでも、ワンタッチですぐに撮影できる、いわゆる「速写ケース」タイプになっています。しかも、本体にピッタリと合うサイズで、ミノックスの小ささを損ないません。そんな細かい部分にも、ミノックスのカメラの実用性の高さというか、スパイ道具っぽさが感じられるのです。
一方で、カメラのピントリングを見ると、20、24、30、40、60cmと表示されています。つまり、近くのものを撮影する際に、このチェーンで距離を測れば、簡単に正確なピント合わせが出来るわけです。で、この距離ですが。20cmではハガキサイズを、40cmでは、A4の用紙を、ほぼ全面で撮影することが出来ます。つまり、書類などの複写に最適な距離というわけです。正にスパイグッズではありませんか。こういう仕掛けが、男心をくすぐるのです。