今秋には真打ちの直噴エンジンが登場
新型は全長4870×全幅1855×全高1470mm(E350)となり、旧型比で全長20mm/全幅35mm大きくなった。3リッターエンジンを搭載したE300(730万円)、とE300アバンギャルド(780万円)、3.5リッターのE350アバンギャルド(850万円 写真)、5.5リッターのE550アバンギャルド(1080万円)をラインナップ |
今年、日本に輸入された(&される予定)のクルマのなかでは、まず間違いなく最も注目の1台だと言っていいだろう。乗用車界のグローバルスタンダード、M・ベンツEクラス。ベンツ好きはもちろんのこと、ベンツ嫌いでも一応“どんなクルマなのかくらいは知っておこう”と思うんじゃなかろうか。
まずは、左ハンドル仕様のE550とE350、E300から上陸がはじまった。ここでひと言、苦言を呈するならば、いまだ“左”からはじめてしまうという了見の古くささだ。確かに伝統のブランドで、左しかイヤだという客も少なくないだろう。中心モデルゆえに一刻も早く導入したいという気持ちも分かる。
しかし、これだけ右ハンドル輸入車がフツウになり、多くのユーザーが右を望んでいる今、安全/安心を最大のウリにするM・ベンツがその言わば大黒柱を左から始めるというのはいかがなものか。右ハンドルの生産開始が遅いのは欧州メーカーの常だが、それとてユーザーの側からしてみれば何ら説明にもなるまい。
その右ハンドル仕様だが、追加商談会も終わり、もうすぐ上陸する予定だ。待っていたユーザーも多いはず。特に今のところ、最も求め易いグレード、2.8リッターのE300には右ハンドルの設定しかないのだから。
ついでに言うと、新型Eクラスの目玉エンジン上陸も今少し先(今秋)だ。それはE250で、ガソリンエンジンとしてはメルセデス最新のものが搭載される予定。個人的には、それをもって真打ち登場という気がしてならない。これは、直噴の4気筒1.8リッターエンジンをベースにターボで過給したものになるが、今後、6気筒系も順次、最新直噴エンジンに積み替えられるはず。ディーゼルの予定は今のところみえないが、近い将来、可能性はある。大きな節目のモデルなのだろう、待てば待つほど魅力的、という気がしなくもない。そのあたりが、東京の中心部でもなかなか新型Eクラスを見かけない理由なのだろうか……。
'50年代のポントン・メルセデス(W120)をモチーフとしたリアフェンダー、LEDを用いたリアコンビランプが特徴的なリアスタイル |
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