プレッピーのオフィシャルなハンドブック...
2006年春夏、ハマトラやニュートラ、プレッピーといったキーワードが復活している。 ところがアメリカには『THE OFFICIAL PREPPY HANDBOOK』なるものが存在する。 |
それで、内容の方だけれど、「きっとこれは何かのパロディに違いない」と考えるしかないような事が書かれている。 たとえば、引用すると、 とにかく、よく分からない価値観ながら、独特の価値観によって育てられた子供が、ある種の特別なセンスを身に付けることは確かなようだ。
たとえば上のイラスト ページは髪型こそ'80年代初頭の、トシちゃん聖子ちゃん的なのだけれど、カラフルなガムテープをデッキシューズにぐるぐる巻きにしてはいていたり、グログラン・リボンの時計バンドに付け替えた男物のタイメックスを女の子がはめていたり、と、いわゆるアイビー・トラッド的な格好を着崩してゆくスタイルが、いい雰囲気。 いや、今の目で見てもこれはカッコいいと思う。 それなりに良い物に囲まれて育ってきた彼らだからこそ、良い物をハズシて着る、匙加減もサマになっているというわけだ。 |
ところが、大人になるにしたがい、彼らは社交界でパーティ三昧の日々を送り、そこにも、「していいこと」と「してはいけないこと」、そして服装についても多くの記述がなされているが、もはや絵に描いたようなヤッピー(死語)的、B・E・エリス的な姿として、あまり目を惹かない。
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