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大人気!ベッツィ・ジョンソンの魅力解剖!(2ページ目)

キュート&セクシーが持ち味で、たくさんのセレブに支持されている「BETSEY JOHNSON」。実は40年以上も第一線で活躍してきたブランドで日本でも大人気。時を超えて人気・才能を保つ、ベッツィの魅力に迫ります!

宮田 理江

執筆者:宮田 理江

レディースファッションガイド

ロック&セクシー、キュート&グラマラス
ベッツィ・ジョンソン

BETSEY JOHNSON
シフォンラッフルで包まれた、色っぽいのにラブリーなミニドレス。巧みな切り返しを重ね、全身が波打つような動きを感じさせます。ロックスピリッツを秘めたドレスは、女性の持つグラマラスな強さも表しています。 
BETSEY JOHNSON 
2008年秋冬NYコレクションより
「ベッツィ ジョンソン」の歴史は40年以上も前にさかのぼります。1942年アメリカのコネチカット州で生まれたベッツィ・ジョンソン氏は、子供時代からダンスとダンス衣装が好きだったそうです。現在のコレクションのソースに、ダンス衣装を思わせる例が多いのも、こうした経験からインスパイアされているようです。

名門ファッションスクールを卒業したデザイナーが多いアメリカファッション界にあっては、異色の経歴と言えるでしょう。ニューヨーク州のシラキュース大学を卒業していますが、専攻はファッションではなく、アートでした。服や小物を、キャンバスやオブジェのように見立てて表現をほとばしらせるベッツィのその後を見ると、なるほどとうなずかされる経歴です。


ファッション誌「マドモワゼル」のエディターコンテストで受賞し、同誌のファッションイラストを描き始めます。今、日本で爆発的に受けているイラスト入り小物のルーツはこういったキャリアにさかのぼることができそうです。

BETSEY JOHNSON
クラシックなレース柄があでやか。白×黒のコントラストが効いた、たっぷりドレープのドレスはフェミニン&ロマンティックバストコンシャスなホルターネックもベッツィらしい。 
ワンピース 60,900円
69年に友人2人と共に「Betsey, Bunky and Nini」というブティックを開きます。このころからジョンソン氏はニューヨークのサブカルチャーとの関わりを深め、様々なアーティストとの交流を深めます。中でもポップアートの巨匠、アンディ・ウォーホル氏とは親交が深く、当時ウォーホル氏がサポートしたロックグループ「The Velvet Underground(ヴェルヴェット・アンダーグラウンド)」のメンバーだったJohn Cale(ジョン・ケール)氏と結婚、長女Lulu(ルル)が誕生したことは有名です(71年に離婚)。ベッツィの服や雑貨には今に至るまでロック魂があふれ、サブカルチャーの香りも濃く漂っています。


72年には米国ファッション界のアカデミー賞といわれる「コティ賞」を最年少で受賞しました。この最年少記録は今も破られていません。いかにベッツィの才能が早熟だったかを物語る記録と言えるでしょう。78年にNYのソーホー地区に初めてのショップをオープンしました。その後、LAやロンドンなどに次々とショップをオープンしました(現在は48店舗以上)。


BETSEY JOHNSON
ネオンカラーのように眩しいドット柄のミニドレスはフィット&フレア。眼を惑わすサイケデリックな色使いがフィフティーズ風。五分丈のパフスリーブと、スリットのように縦に切り込みが入った胸元のチラ魅せがネオ・クラシック! BETSEY JOHNSON 
2008年秋冬NYコレクションより
栄光のストーリーは続きます。99年には米国ファッションデザイナー協議会(CFDA)で「Timeless Talent Award(時を超えた才能賞)」を受賞。この賞は、ジョンソン氏のために作られた賞で、「彼女のように時計を押さえつける(=時を超えて人気・才能を保つ)ことができるデザイナーはほとんどいない」と讃辞を受けました。2002年には、「Fashion Walk of Fame(ファッションの殿堂)」入りを果たしています。

さらに、2006年にはAAFA(American Apparel & Footwear Association)の2006年度のデザイナー・オブ・ザ・イヤーに選ばれました。デビューから40年近いキャリアを持ち、今もフロントランナーであり続けるその才気とパワーには脱帽です。



今後も新ショップが続々とオープン!次のページでは、ベッツィのアイテムが手に入るショップ情報をお知らせします!
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