アメリカの女性監督、ソフィア・コッポラが描く
世界一有名な王妃、“マリー・アントワネット”
究極のセレブリティー、マリーは当時最高のファッションリーダー。映画に出てくるリュクスな衣装は、アカデミー賞を2度受賞したミレーナ・カノネロ氏が担当。女性なら誰もが視線を奪われてしまう、スウィーツ達……こちらは1862年創業のパリの老舗「ラデュレ」製。これらも必見です! (C)2005 I Want Candy LLC. |
ニューヨークでファッショニスタとしても定評のある、映画「ロスト・イン・トランスレーション」でアカデミー賞脚本賞を受賞した映画監督のソフィア・コッポラ氏。フランシス・フォード・コッポラ監督の娘としても知られています。今やアメリカを代表する女性監督です。そのコッポラ氏の最新作「マリー・アントワネット」がNYをはじめ、世界中で話題を呼んでいます。
日本でもいよいよ来年1月に公開されます!
【CONTENTS】
ジュエリーはNYの「フレッド・レイトン」。毛皮は「フェンディ」。食器は150年の歴史を持つ「ベルナルド」。一流品が続々と登場!しかし、豪華な生活の中でいつも1人ぼっちの孤独を感じるマリー……。 (C)2005 I Want Candy LLC. |
コッポラ監督は、最も愛され、最も憎まれた、世界一有名な王妃マリー・アントワネットを1人の女性としてフォーカスし、マリーの生涯をヴィヴィッドにポップにソフィア流に描き出しています。
ちょうどマリー・アントワネット生誕250周年でもあり、オマージュという意味でもコッポラ監督がこだわったのは、映画を本物のベルサイユ宮殿で撮影すること。世界で最も有名で、富裕層・特権階級・贅沢の象徴であるこのベルサイユ宮殿でロケを、という監督の強い願いがかなって、フランス政府が協力し、撮影が実現しました。
「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」というマリー・アントワネットの放った言葉は有名です(異説があります)。ただ、わずか14歳でオーストリアからフランス王家に単身嫁ぎ、18歳にして王妃になった世間知らずのマリーにとっては、仕方がなかったのかもしれません。
どんなに着飾っても、心は着飾ることができなかったマリー……。しかし、マリーは服を通してだんだん自信を持てるようになり、ファッションの力を借りて精神的に成長していくのです。・映画に出てきたマカロンのようなポップなピンクカラーのコート風ドレス 33,600円 ・淡水パールネックレス 7,140円 A mon avis(アモナヴィー) |
最高の名誉と贅沢を手に入れて、究極のセレブリティーだったマリーには、実はプライバシーが一切ありませんでした。籠の中の鳥のように、狭い世界でしか生きることができなかったのです。マリーは母親に送った手紙に「私は全世界の人々の前で、口紅を引き、手を洗う」と書いたそうです。それほどプライバシーはなかったのでしょう。
靴フェチの女性必見!溜息が出てしまいます。マリーは毎日違うシューズをひっかえとっかえ。まるで靴が宝石や高級スウィーツのよう。映画で使用されたこれらの靴は世界を代表するあの「マノロ・ブラニク」がこの映画のために捧げた特製の靴です!流麗なシルエットに、際立つ美しい装飾はスクリーンから私たちを魅了します。 (C)2005 I Want Candy LLC. |
14歳でフランス王室に嫁ぎ、愛のない夫との結婚、子作りを義務づけられているにもかかわらず、夫のルイ16世は性生活を長く放棄します。そのせいで子供ができませんでした。7年半もの長い間、セックスレスで、子供ができなかったことから、いわれのないプレッシャーを受けるマリー。その外圧から逃れるために行き着いたのが買い物三昧、贅沢三昧、不倫……。プライベートの虚しさを紛らわせようと、靴やドレス、宝石、お菓子、シャンパンなどの浪費に走り、ギャンブルやパーティーにはまっていったのです。この心理状況は女性の多くが共感できるのではないでしょうか。