この春、ルイ・ヴィトンとのコラボレーションで話題のアーティスト、村上隆。伝統的なモノグラム柄がカラフルになったり、アニメチックな目玉や桜が入り込んだりと賑やかなパターンが提案された。今回、そのコラボレーションをアート作品にした展覧会が今、NYのギャラリーで開催されている。

オープニングには、ひとめMurakamiの作品をみよう!
と沢山の人が詰め掛けた。


マリアン・ボエスキーギャラリーで開催中の「Takashi Murakami Super Flat Monogram」では会場にお馴染みルイ・ヴィトンのLVマークをモチーフにした絵画、掛け軸、屏風などが展示。また、コラボレーションのキャラクターとなった「Panda」の巨大オブジェも登場した。身長150センチほどのパンダはルイ・ヴィトンのアンティークトランクの上にのってニコニコ顔、耳はルイ・ヴィトンの花柄になっているのが可愛い。


LVのモノグラムやダミエのパターンが
“アート”として新鮮に生まれ変わった。


特に目新しかったのは、LVマークがポップに動き出すアニメ作品。まるで不思議の国のアリス、LVバージョン、といったストーリーだ。主人公のアヤは東京・表参道のルイ・ヴィトン路面店の前で友達と待ち合わせていた。そこへ突如LVパンダが登場、パンダとともにLVワールドへ……という展開。アヤは携帯でパンダの写真を撮って、友達にEメールする、という東京ならではのシーンもあり、ファッション、アート、カルチャーの最前線を行く仕上がりになっている。

動くLVマーク。アニメ作品に見入る観客たち。
屏風や掛け軸など日本的な作品もあった。


展覧会のオープニングには村上氏、そしてルイ・ヴィトンのクリエイティブ・ディレクター、マーク・ジェイコブスなどが顔をそろえた。マークは「ある日、(オークションハウス)クリスティーズのカタログを見ていて、彼の作品Hiropon人形を見つけ、すぐにピンときた。彼の作品の色使い、セクシーさなど、作品の背景になにがあるかなんて、そんなことは全然関係なかった」(NYTIMES4/8記事より)、という。また、この展覧会に合わせてパブリック・アート・ファンド主催の講演会も企画され、ここで村上氏は展覧会のタイトルにもなった“スーパーフラット”という主題について「どうしたら自由に作品を作れるか、ということに常にチャレンジ、また“無意味であること”それこそがコンセプトでもある」と語った。

今年の秋にはロックフェラーセンターに、村上氏の巨大な屋外アートが登場する予定。NYのルイ・ヴィトンではこの村上バージョンシリーズの予約およびキャンセル待ちの長いリストができているという。NYでのMurakami旋風はますます加熱中だ。

TAKASHI MURAKAMI SUPERFLAT MONOGRAM NEW YORK MARIANNE BOESKY GALLERY 535 WEST 22ND STREET 212-680-9897 ★ THROUGH MAY 10, 2003


★TAKASHI MURAKAMI WEBSITE
★MARIANNE BOESKY GALLERY WEBSITE


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