19××年、フロリダ。それはジョンが7年生(日本でいうと中学1~2年生)のときのこと。水泳部のコーチが彼に「皆と同じSpeedoの水着をはきなさい」と叱ったことにはじまる。彼は、皆とおんなじじゃどうしても嫌で、自分で海水パンツを作ってしまった。結果、彼はスイマーとしても見事な成績を残した。

TROVATA(to ride on vision: art, theory, amusement)の誕生である。創始者はこのジョンをはじめ、ジェフ、サム、ジョシアの4人。全員が今もフロリダに住み、サーフィンやスケボー、スノボを愛好するスポーツマンだ。同時にアート、ファッションにも興味は尽きない。今回発表された2003年秋冬が本格デビューだ。

John Whitledge(左)...CEO、ヘッドデザイナー。水をこよなく愛す人、スノーボーダー、70’S の申し子、ヘアカットも得意。

Jeff Halmos(中)...CFO、ヘッドセールスマン。サーファー、背高のっぽで色黒、フロリダのレッドネック出身(注Red Neck:南部の白人農園労働者)。

Sam Shipley(右)...アートディレクター。スケーター、スノーボーダー、美味しくてアッタカイ食事募集中。

NYではつい先日「To Be Confirmed」という合同展示会で新作を発表。4人+TROVATAの第1号と第2号のファン(マーク&ベン)をひきつれた計6名の迫力コーディネート、プレゼンテーションは会場の話題をさらった。コレクションの内容は彼らが着用した背中にカウボーイのプリントがされたスーツのほか、コーデュロイやチノ、スウェット素材などを使用した“ヴィンテージ・ストリート・プレッピー”といったイメージだ。

着こなしはブレザーにピンバッチを沢山つけたり、インナーにヴィンテージのポロシャツを着たり、何よりMIX感覚が抜群にクール! 他のアイテムも、裏地やポケットタブの裏がリバティプリントみたいな花柄になっていたり、サムが手がけたイラストが刺繍されたり、とディティールにも凝っている。インスピレーションは70年代の映画「Les Valseuses」だそう。


Josia Lamberto-Egan(左)...マーケティングディレクター、デザイナー、コピーライター。サーファー、スケーター、モヒカン愛好者。

Mark (中)& Ben(右)...TROVATAの第1号、および第2号のファン。どちらが第1号かは不明。

「自分たち自身とそのセオリーに共鳴してくれる人たちだけのためにデザインしている」という彼ら。アート、音楽、デザイン、文学、スポーツなどにインスピレーションを受け、またそれらを総合したムーブメント自体がTROVATAであるという。ファッションとは「人間が過去7世紀間にもわたって脈々とつづけてきた自己表現方法のひとつ」ということで、なかなか哲学的でもある。

現在はNYのバーニーズ、ユニオン、LAではフレッドシーガル、アメリカンラグシーなどで取り扱い。日本のセレクトショップにも一部入荷しているというから、要チェック! 

服ももちろんだけれど、個人的には、アイドル性たっぷりのこの6人のキュートさ&フレンドリーさにイチコロ……。写真撮影も、隣のブースから女の子を借りてきちゃったり、大騒ぎ! それぞれの写真の後ろの方に写っているほかのメンバーの様子も見逃さないで。さて、女性の皆さまは誰がタイプ?


 次のページではディティールにさりげない
工夫いっぱい! 彼らの着こなしを徹底解剖!



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