通行人を驚かせるディスプレイをしていたのは、ソーホーのTED BAKER(テッド・べーカー)。真っ赤な衣装を着た等身大のエルビス・プレスリーロボットが右へ左へ動きながらウインドー内で熱唱! よく見てみると、エルビスというよりは日本の演歌歌手みたい!? お次は、長い長いカーテンとドレスが一体化してしまったディスプレイ。こちらは五番街のCLUB MONACO(クラブ・モナコ)です。こんな風に分厚いピーコートをドレスの上に羽織ってもなかなか可愛いのかもしれません。
TED BAKER(左)とCLUB MONACO(右)。
アーティスティックなウィンドーはノリータのSelvedge(セルベッジ)。ここは、リーバイスのREDレーベルと、ヴィンテージデニム、アーティストとのコラボレーションジーンズなどを扱うショップですが、ウィンドーもまさにひとつのアートのよう。パネルの絵にはデニム素材が使用され、手前の小さいトナカイもジーンズをはいているというこだわりようです。また、ソーホーのANTHROPOLOGIE(アンソロポロジー)では、レースペーパーのオーナメントを使ったロマンティックなディスプレイがみられました。オーガンジーのフェミニンで優しいイメージのドレスとのコーディネートもばっちりです。
ANTHROPOLOGIE(右)とSelvedge(左)。
最後は、NYらしいディスプレイを2つ。まずは、ソーホーにオープンしたばかりのTOMMY HILFIGER(トミーヒルフィガー)。NYに初めてお目見えしたトミーの館の入口には大きな星条旗のネオンサインが。トミーのブランドカラーと星条旗のカラーが同じということもあって、ディスプレイは、赤・青・白の3色がふんだんに使用されたものになりました。また、ブランドネームのとおり「I LOVE NY」のエールをウィンドーで表現したのはマディソンアベニューのDKNY。真っ赤で大きなハートのネオンが点滅して、ショッピングする人たちの目をひいていました。
DKNY(左)とTOMMY HILFIGER(右)。
以上、2回にわけて特集したNYのホリデーウィンドー、いかがでしたでしょうか。今年は、例年に比べ、この時期ショッピングに訪れる観光客の数も少ないようで、淋しい限りです。でも、ショップのウィンドーはそれぞれ個性的に、今のNYを反映したものも多かったように感じられます。NYへ来られなかった方も、この特集で、少しでもNYのホリデー気分を味わっていただけたなら嬉しいです。
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