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この春、東京そして京都からNYへ、 日本発の新ショップ2店を紹介。

春物の立上がりに合わせて、様々なショップがオープンしているNY。中でもこの春は日本からやってきたショップ2軒がダウンタウンに登場、NYのファッションシーンに新たなインパクトを与えた。

執筆者:市川 暁子



春物の立上がりに合わせて、様々なショップがオープンしているNY。中でもこの春は日本からやってきたショップ2軒がダウンタウンに登場、NYのファッションシーンに新たなインパクトを与えた。

まずはソーホーにオープンしたNIWAKA。京都発のジュエリーとアイウェアのブランドだ。まだ東京にもフラッグシップショップはなく、京都の後、すぐにNYへオープンという展開はめずらしいともいえる。ジェネラルマネージャーの佐治景介さんによれば「経済的に状況の悪い日本に固執することなく、好景気に沸くNYをあえて選んだ」というのが出店の理由。これまでNYのジュエリー・ショー(展示会)にも3回出展しNY市場への手応えをつかんだという。顧客層は、日本、特に京都へ行ったことのある人が京都のジュエリーを見たいということで訪れる例が多い。人気商品としてはエンゲージやウェディングリングなど。アメリカ人は石の大きいもの、ハッキリしたデザインのものが好みだとか。京都のブランドらしく、日本美を追求したものづくりは吟味された素材やモチーフだけでなく、例えばウェディングリングに「忘れな草」「風神雷神」(写真左)という名前がついているところにも表われている。

一方、東京の最先端ファッションをNYはノーホーに上陸させたのは1on g 。このショップの仕掛け人は日本ではYoshiki,ウルフルズ、高橋克典、西城秀樹などの衣装を手がけているスタイリスト中川みどりさん。NYではまだ知られていない日本人デザイナーのブランド「20471120」「Beauty:Beast」「Dual」などをセレクトしたショップだ。コンセプトはズバリ中川さんの好きなもの。普段手掛けているミュージシャン達の衣装に使うブランドももちろんだが、実際スタイリングには使えないけれど彼女が個人的に好きな服も一緒にショップに並べたい!という欲求がこのショップをオープンさせた原動力になっているらしい。彼女は今も日本をベースにスタイリストとして活動、NYへは1ヶ月に1度くらいのペースで滞在しながらマネージメントをしているとのこと。顧客は、ファッションに高感度なこちらの雑誌の編集者やスタイリストなどが多く、早速ファッション誌『GLAMOUR』4月号にはNYベースで活躍する日本人デザイナーYoshimi Yanoが手掛ける「T-24-365 / Tee Time」のタンクトップ(写真右)が掲載になった。天井にベルトコンベア-が仕掛けられ、個性的な商品がぐるぐる巡回するアジアン無国籍テイストを追求したインテリアも話題の的だ。

これまでNYにおける日本発のショップといえばComme des garcon、ISSEY MIYAKE、Yoji Yamamotoなどの大御所デザイナーのものだけだったが、最近では以上の2店舗を含め日本では一般的だがまだNYでは知られていなかったブランドの出店が相次いでいる。昨年もソーホーに45RPM Studioやオンワード樫山が手掛けたショップONWARD SOHOがオープンしているし、他FINAL HOMEやCASIOのG-Factoryなども人気だ。今後もますます、日本発のブランドがNYのファッションシーンで輝くのを期待したい。

* NIWAKA /
464 Broome St. ( bet. Mercer St. & Green St.) / 212-941-5410
* 1 on g /
55 Great Jones St. ( bet. Lafayette St. & Bowery St.) / 212-505-6610

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