アーティストブックを中心とした東京初アートブックフェア「ZINE'S MATE:TOKYO ART BOOK FAIR 2009」
これは、アート界を中心としたインディペンデント出版ブームをいち早くキャッチできる画期的フェア 。パリのLe Paris du Reel、ニューヨークのTV Books、東京のUtrecht、チューリッヒのNieves、シドニーのSpring Press……など、世界中でアートブックを作るスモールプレス(小部数発行の本)の台頭が活発化しており、ドローイング、ペインティング、コラージュ、写真などを自費出版する傾向は、ヤングアートシーンにおいてひとつの現象を巻き起こしています。
国内外あわせて約150(出版社、クリエーター、ギャラリー)の出展社のブックが一堂に会する本フェアは、「EYE OF GYRE」と、GYREから徒歩5分圏内の今年新たにオープンした注目のオルタナティブスペース「Vancat」にて開催。カッティングエッジなアート出版物の展示、販売のほか(参加アーティスト:ホンマタカシ、服部一成、五木田智夫ほか)、会場構成を担当したスキーマ建築計画が特別に作成した出展者ブース用の机と椅子のセットの販売、さらに、トークショーやイベント、また出展アーティストや出版社と直接会話を会話を楽しみながら、本を購入することもできるなど、盛大な盛り上がりとなりました。
新しいアイデアや表現方法の発表の場として、出版、カルチャー全般の進化において重要な役割を果たしているインディペンデント出版。「明日のアート」であるZINEカルチャーのこれからにも期待。
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