オリエンタルムード
次に見られたのが、matohuの志野をテーマとした日本的なコレクションや、NORIKO FUKUSHIMAの西洋と東洋のオリエンタルなムード漂うコレクションです。
「08S/Sシーズンのテーマは『志野』。志野とは、桃山時代に日本が初めて大陸からの影響を抜け出し、独自の美意識で作りだした陶器です。その志野茶碗の柔らかさ、甘さ、ゆがみ、貫入(細かいひび割れ)、鉄絵の美しさをテキスタイルに落とし込み、偶然が生み出す即興の詩を表現したコレクション。ほの暗い茶室をイメージした会場の厳粛な空気の中で「まとふ」らしい凛とした力強さをみせました」とデザイナーの堀畑裕之氏と関口真希子氏。
志野のテクスチャーを思わせる素材や貫入柄、草花柄、鉄で生地を錆びさせた「鉄絵プリント」などを中心に麻、シルク、オーガニックコットンを組み合わせた柔らかく優しいタッチのコレクションは、着る人を豊かな気持ちにさせてくれます。フォルムは緩やかに歪み、たおやかな中に凛とした強さを感じさせるシルエットは圧巻。「風を纏うような軽やかな気分が春夏のmatohuです」
※~4/1まで
大丸新東京店6階アンテナプラスにて、「matohu 08 S/S 志野コレクション」の期間限定SHOPを開催中。この機会にぜひ足を運んでみて、洋服の質の高さを実際にお確かめください。
次のページでは、オリエンタルな趣のNORIKO FUKUSHIMAのコレクションを見ていきましょう。