カンヌファッション1 エヴァ・グリーン

今回は、カンヌファッションチェック第一弾。ボンドガールとして注目を集めるエヴァ・グリーンです。ジョン・ガリアーノのドレスを着たエヴァを見ながら、ワールドワイドなファッショントレンドとジャパニズムに迫ります。

【CONTENTS】
・Page1:エヴァ・グリーンに見る西洋風ジャパニズム。
・Page2:パッションな赤とダイヤモンド。

エヴァ・グリーンに見る西洋風ジャパニズム。


ジョン・ガリアーノのオートクチュールドレスで登場のエヴァ・グリーン。ニラミを効かせたポージングは、あいかわらず。少しはニッコリして欲しいところ。Photo by MJ Kim/Getty Images

今年のカンヌは、60周年ということもあって、とても賑わっていました。河瀬直美監督が『殯(もがり)の森』でグランプリを受賞したこともあって、日本人や日本文化もよりクローズアップされる形となりました。美容、ファッション、芸術の世界的舞台で、“ジャパニーズ”の評価がますます高まっています。つい最近も(5月28日)、メキシコで行われていたミス・ユニバース世界大会で、日本代表の森理世さん(20)が優勝し、今年の女王に輝いたばかり。“美しきジャパニーズ”が、世界的に定着しつつあります。

しかし、ファッションの世界において、海外で言うところの“日本美”は、私たちが思い描くような“ワビサビモード”や落ち着いたトーンではなく、“芸者モード”であることが面白い点。アパレルやコスメの海外ブランドには、3年ほど前から、「ゲイシャハンカチ」や「ゲイシャスカート」、「ゲイシャグロス」などといった商品もどんどん発売され、売上も好調のようです。

カンヌの話に戻りますが、ボンドガールのエヴァ・グリーンが来ていたドレスも、見事なゲイシャカラーでした。

帯を巻いたようなウエスト。これぞ、ガリアーノ流ジャパニズム!Photo by MJ Kim/Getty Images

これは、ジョン・ガリアーノが、ディオールのためのデザインをしたオートクチュール。ゴージャスな刺繍が施されたホワイトドレスに、着物の帯のような太い布をまいたようなウエスト。花魁の着物のような鮮やかな赤い布には、笹の葉や竹をモチーフにした柄が描かれています。これぞ、西洋風ゲイシャカラー! ガリアーノが日本を訪れたときに受けたインスピレーションをもとにデザインされた画期的なドレスです。

着物を巻いたような華やかで大胆なデザイン。西洋風ジャパニーズカラーは、“十二単”“錦鯉”“芸者”が合言葉。Photo by MJ Kim/Getty Images

ファッションや美容の世界には確実に“ジャパニーズ”が浸透していますが、それはとてもカラフルなもので、少し前に海外ではやっていたサムライスピリッツや、ワビサビ、ゼンといった静かでモノクロなトーンではなく、今のムーブメントは、花や葉をモチーフにしたカラフルな芸者カラー。ニシキゴイの世界が広がります。グローバルな女性を目指す方は、“西洋風ジャパニーズカラー”に注目してみましょう。きっと話題の的になるはず。

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