「決して美人とはいえない!」と囁かれつつも、ファッションセレブの座を確立!
キルスティン・ダンストといえば、いまや超売れっ子若手女優のひとり。ガーリッシュなスタイリングが得意で、無難路線を選ぶよりは、思いっきりファッションを楽しむ冒険家のため、ファッションセレブとしても注目されています。でも、依然として多いのが、「どうしてあのコが売れているのかわからない!」「美人じゃないのに、なんで人気があるの!?」という声。確かに他のハリウッド女優に比べると、シャープなキレイ感は足りないけれど、キルスティンには、独特の親しみやすさや可愛げがあるとは思いませんか?キルスティン・ダンストは、実は、日本人にはわからないけれど、“隣の女のコ戦法”を繰り広げる魔性の女だったりするのです。一見、さわやか天然系に見えるキルスティンですが、3歳からショウビジネスの世界に身を投じたプロフェッショナル! 既に、アメリカのCMには50本以上出演しています。アメリカ人は、若い頃から常に“お茶の間のアイドル”であり続けたキルスティンを見かけると、「とりたてて美人じゃないけど、なんだか可愛いよね~。」「どこがいいってわけじゃないんだけど、憎めないよね~。」なんてふうに思っちゃうわけです。これぞ、刷り込み戦法!
今回は、最新作『マリー・アントワネット』のカンヌプレミアで見せたキルスティンのレッドカーペット衣装と、余裕の微笑みに迫ります。
【CONTENTS】
・Page1:レッドカーペットのキルスティンを追え!
・Page2:隣の女のコ的キルスティンの微笑みをチェック!
レッドカーペットのキルスティンを追え!
メイクとファッション次第で、年齢不詳女になるキルスティン。親近感を感じるのに、斜視のため、ちょこっとミステリアスな表情がポイント。(c) 2005 I Want Candy LLC. |
キルスティン・ダンスト主演『マリー・アントワネット』が、いよいよ2007年1月20日(土)から公開となります。『ヴァージン・スーサイズ』以来ソフィア・コッポラ監督とは2度目のタッグとなりますが、プライベートでも仲良しのふたりは、よほど相性が良いようですね。『マリー・アントワネット』のカンヌプレミアが行われたのは今年の5月。この作品は、歴史上のマリーをあえて描いていないという理由と、ソフィア・コッポラらしいポップな映像と大胆なアプローチが目立つ仕上がりとなっているため、歴史を重んじるフランスでは賛否両論でしたが、レッドカーペットのキルスティン・ダンストは堂々としていて美しかったですよ。
後ろに見えている男性は、ルイ16世役を演じたジェイソン・シュワルツマン。18キロ体重を増やして情けない王様役にチャレンジ!実は、ソフィア・コッポラは従姉妹。(c) 2005 I Want Candy LLC. |
映画で見せた豪華絢爛の装飾衣装で登場するのかと思いきや、とてもシンプルなドレスコードでした。アイスグレーのドレスは、ロシャスのもの。シルエットはかなりエレガントであるにもかかわらず、裾にあしらった小鳥でロマンティック&ファンタジーな雰囲気を演出しています。編みこみヘアでまとめたアップスタイルも、オリジナリティがあってユニークでしたね。
キルスティンは、ジャラジャラ~とネックレスを重ねたり、ゴージャスなストーン系アクセサリーをつけたりしないところも戦略のひとつだと思います。シンプルにまとめて、セレブ特有の近寄り難さを払拭しているのです。でも、凛とした表情と余裕の微笑み、バランスの取れたボディラインと姿勢が美しく、「何も突出していないのに、なんだかキレイ!」な雰囲気を醸し出しているのです。このあたりが、「キルスティン・ダンストって美人じゃないのに、なんだかキレイよね。別にどこがどうってわけじゃないんだけど・・・。」とみんなに思わせてしまうテクニックなのです。
次のページでは、アメリカ人完全ノックアウトの“キルスティン微笑”をチェック!