民営化によってゆうちょ銀行になって早数年。郵便局の郵便貯金と言えば、1円未満の端数切り上げで、その有利さから一斉を風靡したのが「ニュー定期」でした。安全、有利というイメージを郵便局に持っていた人も多かったことでしょう。
ゆうちょ銀行となった現在も多くの商品が今でも存続していますが、今でもやっぱり有利なのでしょうか?
定期貯金と定額貯金の金利は?
銀行が扱う定期預金に当たるのが、ゆうちょ銀行が取り扱う定期貯金です。預入金額は1,000円以上1,000円単位。満期までの期間は1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月、1年、2年、3年、4年、5年。定期預金の金利は2011年1月25日現在、1ヵ月が0.04%、3ヵ月0.04%、6ヵ月0.04%、1年0.04%、2年0.04%、3年0.06%、4年0.06%、5年0.08%でした。
この他には定額貯金があります。預入金額は1,000円以上1,000円単位ですが、一口の預入金額は1,000円、5,000円、1万円、5万円、10万円、50万円、100万円、300万円の8種類。預入日から6ヵ月の据置期間を経れば、ペナルティなしで解約可能。3年までは6ヵ月ごとに段階的に金利が変わり、10年間半年複利で運用される仕組みです。
ちなみに定期預金の金利は2011年1月25日現在、6ヵ月以上が0.04%、3年以降が0.05%でした。
ネット銀行、都市銀行、ゆうちょ銀行の金利比較
これらの商品と主な銀行との金利の比較を以下の表にまとめてみました(2011年1月25日現在)。表を見てわかることは、低金利の現状であってもネット銀行の金利がやはり有利だということです。ボーナスキャンペーン等をうまく利用すれば、1年物定期では0.35%とダントツです。
ゆうちょ銀行と都市銀行では、短期間の場合にはゆうちょ銀行に軍配が上がりますが、1年を超えてからは都市銀行に軍配が上がります。
仮に、50万円を1年間預けた場合、定期貯金での利子は200円(税引前)ですが、ネット銀行のボーナスキャンペーンを利用したら利子は1,750円(税引前)に。その差はおよそ8倍です。
ゆうちょ銀行がお得でないことは表を見れば一目瞭然です。「ゆうちょ銀行にお金があるし、面倒くさい」などと、安易に預けることは禁物。低金利だからこそ、金利の動向に敏感になって有利な金利の商品に預けることが、資産を増やす上では重要になるでしょう。